同時進行以外の買い替えパターンとは?
家族の状況、市況、資金の状況などにより買い替えのパターンはさまざま |
例えば、代表的な例としては、資金に余裕がある場合、自宅の売却代金をあてにせずに新規で住宅ローンを組めたり、またはローン自体を利用せずに現金で購入する、というパターンがあります。このようなケースでは、条件に合ういい物件を見つけたら、売れるかどうかを気にすることなく、即契約、新たな物件の引渡しが可能になります。
これなら引っ越してからゆっくり売却できるため、売却に関する交渉もじっくりでき、より条件に合った人に売る、というスタンスも可能になります。
多いのは、子どもが独立して、すでにローンを完済した一戸建てが広すぎるため、新たにマンションに住み替える、というケースのようです。
最近、価格上昇エリアで増えつつある売り先行
一方でじっくり構えて売りを先行させることもあります。売りを先行するケースで多いのは、資金が潤沢ではない場合。なるべく高く売却したいなら、売り急がないほうが良いし、売却がきちんと確定して、資金のメドがきちんと立ってから購入物件を検討するのが、何よりもの安全策といえます。ダブルでローンを抱えるリスクもありません。また、最近都心部で多く見られるのは、価格上昇に乗じた売り先行のケース。ここ1年ほどで港区、渋谷区などの都心部を中心に、地価上昇に伴う物件価格の上昇が見受けられ、港区の1年以内の築浅のマンションなどでは、当初の売り出し価格より40%以上も上昇するというような現象も発生しています。
ここが売り時、とばかりに高値で売却し、いったん賃貸に入居したうえで、気に入った物件を時間をかけて見極めていこうとするケースもあるようです。
次のページでは、買い替え成功のキーポイントに触れます。