注文住宅/女性視点の家づくり

あのマダム人気の秘密は「家」にもあった!(3ページ目)

「マダム市川」の愛称で親しまれるエレガントライフコーディネーター市川吉恵さん。45歳からのスタート、今や「おもてなしサロン」でメディアに引っ張りだこの秘訣は、市川さんの「家」にありました。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

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「この家は私そのもの」といえる幸せ

サロネーゼ倶楽部
今年5月に横浜みなとみらいの住宅展示場で行われた市川先生の講座はキャンセル待ちが出るほどの人気
主婦時代にも住宅やインテリア・住空間というものに大変関心があり、家族で展示場に足しげく通ったというほどの、住まいにはこだわりをもっている市川さん。現在、横浜みなとみらいの住宅展示場の主婦・女性向けコミュニティ「横浜サロネーゼ倶楽部」に講師として参画していますが、その倶楽部に寄せたメッセージにこんな言葉があります。

「今から20年以上前、まだ子供たちが小さかった頃、我が家の休日のイベントは住宅展示場巡りでした。建てるお金も土地もないのに、素敵な家々を見てはパンフレットを集めるのが私の趣味でした。子どもたちは風船をもらってご機嫌!主人も私に引きずられるようにして付き合ってくれたものです。そのとき集めたパンフレットが後々家を建てる時にこれほど役に立つとは思ってもみませんでした」

この言葉は、実際に市川さんのお宅を拝見すると、見事に体現されています。微に入り細に入り、部材一つひとつに市川さんのこだわりが詰まっているからです。

インナーテラス
自然光が差し込み、生徒さんの語らいの場となるアルコーブ
しかし、市川さんも最初からこの家にたどりついたわけではありません。実は市川さんは、ご結婚されてから7回、別荘を含めると実に10回以上も住みかえています。「人生で3回は家を建ててみないと理想の家は手に入らない」とよく言われますが、その意味では市川さんは自分のこだわりを貫く住み替えのプロといえるかもしれません。

今やマスコミや企業に引っ張りだこの市川さん。でも「私の舞台はこの家。家族がいて子供たちが育ったこの家が私の根っこなのです。巷では収納セミナーなども増えていて『このように片づけましょう』と言うのは簡単なことですが、暮らし方や収納をお教えするからには、まずそれを自宅で現実に実践している姿をお見せする必要があると思うのです。外で偉そうに言っていても自宅がメチャクチャじゃ説得力ありませんからね(笑)」。

家庭・住まいが安らぎの場になれば……

市川さんの著書
多くの女性の共感を得ている著書「50歳からの輝きのある暮らし方」(講談社)
近著「50歳からの輝きのある暮らし方」(講談社)が多くの女性に支持されている市川さんのモットーは、「家庭を心から安らげる快適な空間に」。「家庭は社会の最少単位です。子どもがキレたり、若者が社会に絶望して事件を起こしたり、大人でもウツになったりしている時代ですから、せめて家庭だけは傷ついた心を癒せる場であってほしい。その器である家・住まいがキレイに片付いていて、いつもおいしい料理が並んでいたら、多少なりともお役にたてるのでないかと思っているんです」。

そして、「私は子育てがほぼ終わった世代ですが、目下子育てを抱えている若いママたちに、私がこれまでやってきたサロンや道のりが少しでも励ましになれば、これ以上うれしいことはありません」とも。

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