スイッチの種類は多種多様。間取りや暮らし方にあわせて
シンプルですっきりとしたデザインが魅力。[ラフィーネアシリーズ] パナソニック エコソリューションズ
照明や換気扇などの電気設備機器を、点けたり消したり、一日のうちに何度も使用する電気スイッチ。細かなアイテムですが、その使い勝手の良し悪しは、日々の快適さにも影響を及ぼすものです。
新築やリフォームなどで、電気スイッチを検討する際には、照明やコンセント、エアコンなど電気設備全体とトータルにプランニングすることになります。実際には、設計担当者などから提案されたプランを確認し、決定していくことになるでしょう。
さまざまな機能や特徴を持つタイプが多く揃っているので、設置する機器や使用目的、間取りやライフスタイルに適した機器を選ぶことが大切です。
部屋別 スイッチ選びのポイント
■玄関 ほたるスイッチやセンサー付きを
玄関の室内側には、暗闇でもスイッチを探さなくてすむ、ほたるスイッチが適していますが、人がいることを感知して自動的に照明がオンオフになるセンサー付きのスイッチも便利です。スイッチを押さなくても照明がつくので、手荷物が多い場合にも、慌てることも少なくなるでしょう。また、しばらく点灯した後に自動的に消灯する機能のついたスイッチを設置してもいいでしょう。
(左)センサが人の動きを感知して灯りを点灯する。離れると消灯。[コスモシリーズ ワイド 21 かってにスイッチ] (右)夜間の暗闇でもスイッチの位置がわかるランプ付きのタイプ。[コスモシリーズ ワイド 21 ほたるスイッチ] パナソニック エコソリューションズ
■廊下・階段 センサー付きや3路スイッチ
夜中に廊下に出ると、暗くてスイッチの場所がわからないということもよくあるもの。廊下や階段にも、玄関と同様、ほたるスイッチや人の動きを検知して自動点灯するタイプが便利です。廊下であれば端と端、階段なら上下、それぞれ2ヶ所で操作できる3路スイッチも必要でしょう。
■リビング・ダイニング 作業がしやすく、演出効果も高い調光機能付きを
リビングやダイニングには、さまざまな生活シーンに合わせた照明スタイルが必要なので、明るさを調節することができる調光機能付きのタイプがおすすめです。本を読んだり作業をする時には明るく、ゆったりとくつろぎたい時は暗めに、とシーンに合わせた演出が可能でしょう。
また、最近はLDKをひとつの空間とするプランも多いもの。2ヶ所以上出入り口がある場合や部屋の用途によっては、3路スイッチなどを設置しても便利です。最近では、複数の照明をリモコン一台で操作できる機器もみられます。
その他、プラグを抜かずに待機電力をカットできるスイッチも。無駄な電力を使用せずに済むので、シーズンオフのエアコンの電源やキッチンの炊飯器、ポットなどに使用するのもいいでしょう。
(左)LED照明のスムーズな調光が可能。[コスモシリーズ ワイド 21 埋込調光スイッチB] (右)スイッチのハンドル部がリモコンに。[コスモシリーズ ワイド 21 とったらリモコン] パナソニックエコソリューション
■寝室・子供室 ベッドからも操作できる3路スイッチやリモコン付き
寝室では、扉近くだけでなく、ベッドに入ったままオンオフできるように、3路スイッチとすると便利でしょう。最近では、スイッチから外しリモコンとなる商品もみられます。また、夜間に使用することも多いので、オフ時に内蔵されたランプが光るほたるスイッチとしておくと安心です。
子供室も寝室同様に、扉近くだけでなく、ベッドに入ったままオンオフできるように、3路スイッチとすると使い勝手もいいでしょう。
■トイレ・洗面・浴室 換気扇に配慮。遅れスイッチやタイマー機能付きを
水まわりの場合は、照明はもちろん換気扇を作動させることが必要です。換気扇の消し忘れを防止できる、遅れスイッチやタイマー機能付のタイプが便利でしょう。浴室には、設定時間でオフになるタイマー機能付などを設けても使い勝手がいいものです。
また、夜間のトイレには、人を検知するセンサー付きも。明るさも設定することができるタイプであれば、まぶしすぎる、ということもないでしょう。
(左)換気扇をタイマー設定によってオフすることが可能。 [コスモシリーズ ワイド 21 浴室換気スイッチ] (右)あらかじめ設定した時間に照明が自動でオンオフできる。[コスモシリーズ ワイド 21 あけたらタイマ] パナソニック エコソリューションズ
■防犯対策 タイマー付きで在宅を装っても
防犯のために電気をつけたままで出かける、という人も多いようですが、毎日のことになると電気代もかかりますし、終日点灯しているのもかえって不自然な場合もあるでしょう。
タイマーでオンオフができるスイッチとすれば、設定時間に点灯消灯するので、留守を悟られにくいケースもあるものです。玄関やリビング、門灯や勝手口など外から見えやすい場所に設置すると、簡易の防犯対策となるでしょう。
■エクステリア 消灯タイマー付きやセンサータイプも
門灯や玄関灯などには、暗くなると自動でオン、タイマーで自動オフする消灯タイマー付きスイッチも向いています。消し忘れがないので、無駄な点灯がなく省エネにも。また、玄関だけでなく勝手口などには、人を感知して点灯するセンサー付きであれば、使い勝手だけでなく防犯性も期待できるでしょう。
取付は家族が使いやすい高さ、動線に合わせて
一般的にスイッチを取り付ける高さは、床面から110~120センチが使いやすいと言われています。しかし、高齢の方や幼いお子さんがいらっしゃる場合などでは、少し低め(90~100センチ程度)にしても。事前に、現在の住まいのスイッチの高さを確認し、家族が使いやすいかどうか、不便な点はないか、などの確認をしておくといいでしょう。
また、高さだけでなく、設置する位置にも注意が必要。生活動線に合わせた位置を検討し、出入口扉や置き家具に隠れてしまわないようにチェックすることも大切です。
早めの検討を。家具の配置を考えてプランニング
新築の場合、配線計画は比較的早い段階に決めなければならないので、日々の暮らしをイメージし、誰がどんな動きをするか、部屋の用途や使い勝手、 家具など配置も考えてプランニングするようにしましょう。
メーカーからは、設置する場所に合わせて、さまざまな機能を持つスイッチが提案されています。照明計画と同時に、できる限りショールームなどで実際に操作するなどして、その機能や操作方法を事前に確認することをおすすめします。
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