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世帯人数別に見る、理想的な住まいの広さ(2ページ目)

住まいの理想的な広さはどのくらいなのでしょうか?家族の人数や住まう地域、戸建てかマンションかによって必要な広さが異なってきます。それぞれの条件に合う理想の広さを見てみましょう。(改訂2017年3月、初出2006年4月)

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

理想的な広さと間取り例:マンションの場合

夫婦+子ども2人の4人家族の理想の広さは95m2、もしくは3LDK・70m2台も可能と書きました。両方のケースを間取り例で見てみましょう【図1】。

【図1】マンションの間取り例。4人家族で理想的な広さの92m2とより狭いが標準的な73m2を比較(クリックで拡大)。

【図1】マンションの間取り例。4人家族で理想的な広さの92m2とより狭いが標準的な73m2を比較(クリックで拡大)。


約92m2の間取り例【図1 左】では、ゆとりある4LDKができることがわかります。8畳の夫婦寝室の他に子ども2人にそれぞれの個室ができ、その他にLDにつながった客室(和室6畳)が確保できます。ウォークインクロゼットや収納などもゆとりの配置ができています。

約73m2の例では3LDKの間取りとなります【図1 右】。この間取りで子ども2人に個室を与えると予備の部屋はなくなりますが、最近では共用部にゲストルームがあるマンションもあるため、そちらで対応するという考え方もできます。 

住まい方のくふうでカバー

70m2台の間取りで4人で暮らす場合は余分なスペースがないため、部屋の用途を固定せずフレキシブルに考えること、バルコニーやアルコープという外部空間の有効利用を検討します。

バルコニーの奥行きが2m程度あればアウトドアリビングとして有効に使えます。また、玄関付近に門扉がついたアルコープという空間があれば自転車を置いたりベビーカーを置いたりできます。外部空間にも着目して間取りを選ぶようにしましょう。

今回は、戸建て住宅とマンションにおける家族構成やライフスタイル別に見た住戸の広さの関係を追ってみました。住戸を選ぶ際には単なる○LDKという部屋数に目が奪われがちですが、住戸全体の広さと各部屋の適切な広さに注目し、家族にあった住まいを選ぶようにしましょう。


【関連記事】
これだけは欲しい「寝室」の広さとその理由
住生活基本計画(全国計画)平成28年3月(国土交通省)

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