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新築住宅、新品家具は要注意。シックハウス対策(2ページ目)

入学、進学、就職、転勤などで新しい住まい、新しい家具に囲まれる季節です。頭が痛くなったり目がチカチカすることがありませんか?それはシックハウスかも。本格的に使う前に対策を取りましょう(初出:2007年2月/改訂:2014年2月)。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

F☆☆☆☆(フォースター)マークを確認

F☆☆☆☆マークの例
F☆☆☆☆(フォースター)マークの例。
ホルムアルデヒド対策には、住宅内部に使用するフローリング、ドア、合板などの木質建材やビニールクロス、塗料などに、右の写真のような、F☆☆☆☆(フォースター)マークがついていることを確認しましょう。

☆の数が重要で、☆の数が少なくなるほどホルムアルデヒドの含有量が多くなります。また、新品家具を購入したりカーテンを新調した時も同様です。必ず☆の数を確認しましょう。

無垢材ならホルムアルデヒドの心配はない

最近、合板ではなく無垢の木のフローリングに人気がありますが、無垢の木ならホルムアルデヒドの心配はありません。ただし、無垢の木に塗布するワックスや塗料にホルムアルデヒドが含まれていたら台無しですので気をつけて下さい。

もし目がチカチカしたら?

換気を十分に行いましょう
家具を購入したら、部屋の換気を十分に行ってなるべく化学物質を抜くようにしましょう。
新築した家の建材や購入した家具全てにF☆☆☆☆(フォースター)を確認したとしても、シックハウスの症状が出ることがあります。F☆☆☆☆(フォースター)でもホルムアルデヒドがゼロというわけではないことや、規制のかかっていない他の化学物質がなんらかの形で入り込んでいる可能性もあるからです。

対策として有効なのは「換気」です。新しい家、新しい家具を使用する前に、数日間は日を置いて24時間換気をフル活動させ、可能であれば窓を大きく開けて十分に室内の換気を行いましょう。換気によって化学物質は少しづつ少なくなっていきます。

また、建材や家具類に含まれるホルムアルデヒドは年数がたつにつれ徐々に抜けていき、5年ほど経つとほとんどなくなるといわれているため、築5年以上の中古住宅であれば心配も少なくなるでしょう。

アレルギーは原因を特定しにくい

人のアレルギーはどんなものに対して起こるかわかりません。たとえ無垢材で自然系塗料を使ったとしても、くしゃみなどの反応が出る場合もあります。特に新築の家の場合は何が原因か特定することが難しいといえます。

日ごろの対策として、最近の家では24時間換気が義務付けられています。「もったいない」とスイッチを切らず、その名のとおり24時間換気を行うようにしてください。

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