どの部屋につけるべきなの?
寝室の天井に煙感知方式の火災警報器を設置した例。 |
一度に全ての部屋につけるのが大変な場合は、段階的に必要なところからつけていくと良いでしょう。火災による死亡が就寝中に多いこと、最近ではトラッキング火災が増えていることを考えると、まずは寝室に取り付けてみてはいかがでしょうか。
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天井のどこにつけたらいい?
住宅用火災警報器はなるべく天井の中央付近に取り付けます。蒸気、ホコリ、風などに反応する可能性もあるためエアコンの風が当たる場所、窓際は避けて設置します。少なくとも壁から最低1m程度は離れた位置とします。住宅の天井は石膏ボードという板で出来ていることが多く、その下に野縁(のぶち)という下地が入っています。住宅用火災警報器は軽いものなので天井板への直接取付でも問題ないと考えられますが、念のため野縁のあるところを狙って専用のビスをつかって止めると良いでしょう。専用のビスは器具についています。
天井板の下地の様子。野縁(のぶち)という材に天井板が取り付きます。 |
天井下地の野縁の位置が分かる方法:
照明器具のついている位置が目安になります。照明器具は重く、天井下地のあるところにつけられます。照明器具の付近をドライバーでたたいてみて、鈍い音がする場所には下地が入っているのでそこに取り付けます。ただし影響を避けるため照明器具から1.5m程度離すようにしましょう。
つけてはいけない場所およびメンテナンス方法
誤作動を防ぎ、正しく作用させるために、火災警報器は暖炉など火の粉の出る可能性のある場所、風呂場など湿気のある場所、室温がマイナスになったり38℃を超えるような場所、ホコリの多い場所、虫の多い場所などは避けて設置してください。メンテナンス方法は、1ヶ月に1度程度クリーニングし、ゴミやホコリを取り除くようにしましょう。
それでは次のページで住宅用火災警報器の設置の意味を考えてみましょう。