光庭があるマンションの利点
小さくても窓があるとホッとする。窓を開ければ早く乾くし、気持ちよい。 |
その他にも、最近ご紹介したスケルトン・インフィルマンションで、この光庭を利用して共用配管を配した例も見られます。スケルトン・インフィルマンションとは、今まで専有部のPS(パイプスペース)を通っていたトイレの排水などの共用配管を、外廊下や光庭といった共用部に配置することで、メンテナンスや取り換えを容易にし、建物を長持ちさせる工夫をしたマンションのこと。スケルトン・インフィル仕様でかつ光窓があるといった「二重の長所」を持つマンションも最近は見かけるようになりました。
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マンションの光庭には厳しい法規制も
光庭を採用したマンションの注意点を挙げてみましょう。特に【図3】で挙げた建物の中央部にある光庭は、火災時に延焼の危険性があったり、煙突の役割をしてしまう危険性も考えられるため、光庭そのものの大きさによっては消防法で厳しい制限がかかります。光庭に面する窓も、そういった火災時の安全性の観点から、他の窓からの距離や、窓の大きさに規制がかかる場合があります。このようにマンションには厳しい法規制がかかるため、戸建住宅のように自由に景観や開放感を求めることはできず、あくまで通風や採光がとれることが前提であると考えましょう。また、高層マンションでは下の階まで光が届きにくくなるので、光庭による通風・採光の確保は低・中層マンション向きの手法です。
居住性を考慮したマンション選び
「マンションだから浴室に窓がないのはしょうがない」と諦めないで!工夫してあるマンションを探してみましょう。 |
これから購入される方は、そのように、住まい手のことを考えてあれこれと工夫されたマンションを選ぶことがポイントです。マンション選びをしっかりと行い、より快適なマンションライフを送ってくださいね。
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