マンションでよく見かける間取り例。浴室には窓がない。 |
今回は、マンションでも浴室や洗面所などに通風や採光を取ることができる「光庭(ひかりにわ)」のある間取りに注目します。
光庭ってどんなもの?
光庭は別名ライトコートともいい、戸建住宅でもよく使われる建築手法です。例えば建物が密集し周囲に余裕がない敷地で、建物の外側(隣地側)に向かって大きく窓をつけられない場合などに、建物内部に中庭状の空間を作り、そこに向かって窓を設け通風や採光をとります。都市型住宅では重宝される手法です。マンションでもこの「光庭」を取り入れ、通常窓を設けることが難しい洗面所や浴室に自然光や通風を取り入れる工夫をしているものがあります。マンションの場合、戸建のように光庭に植栽をして「中庭」として楽しむことはなかなか難しいのですが、少しの光・風を取り入れるだけでも居住性はぐんとあがります。
【図1】マンションで光庭を取り入れた例。外廊下側に光庭を設けた例(左)、住戸中央付近に光庭を設けた例(右)。いずれも利点がある。 |
またマンション特有の付加価値としてプライバシー、防犯、騒音といった面での性能アップが期待できるものもあります。「マンションだから水回りは暗いもの」とあきらめずに、工夫してあるマンションを探してみましょう!
それでは次のページで光庭のあるマンションの間取り例を見てみましょう。