マンション物件選びのポイント/マンションの防犯・セキュリティ

風を通して他人を通さず。間取りと防犯対策(2ページ目)

自然の通風を得るには、マンションでは窓の位置が重要です。間取り図を見て風の通り道があるかチェックしましょう。風が通るマンションの間取り例と、合わせて外部からの侵入対策を確認します。あなたの家は大丈夫?

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

階段室型マンションの間取り例

階段室型マンション(左)と外廊下型マンション(右)の違い。
階段室型マンション(左)と外廊下型マンション(右)の違い。階段室型マンションは北側もプライバシーが守れる配置となることが多い。
階段室型マンションとは、2または3戸に1基の割合でエレベーターおよび階段がついているマンションを言います。

このような階段室型マンションと、前ページでご紹介した外廊下型マンションの違いは、玄関の位置が変わってくることです。階段室型では住戸の中央付近に配されることが多い(【図2】参照)のに対し、外廊下型では住戸の(外廊下側)に配される間取りが多くなります。

【図2】階段室型マンションの間取り例。玄関の位置が北の外廊下側ではなく、住戸の中央寄りになる例。
【図2】階段室型マンションの間取り例。玄関の位置が北の外廊下側ではなく、住戸の中央寄りになる例。


【図2】を見てわかるように、住戸の南北に居室が振り分けられている点では外廊下型も階段室型でも同じですが、玄関の位置が変わることで北側の2つの洋室の窓も大きく取れています。前ページの【図1】外廊下/田の字プランと見比べてください。外廊下型マンションでは狭い間口に対し洋室2つの間に玄関を配置するため、洋室の窓幅は狭くなりがちです。

【図2】の間取りでは、リビングダイニングや洋室のドアを開ければ、廊下を介して住戸の中を南から北へ風が通り抜けやすくなります。また、階段室型マンションは北側に外廊下がないため、プライバシーを気にせず北側の窓を開けることができます。

このように、ここでご紹介した階段室型マンションの間取りでは、外廊下型のマンションと同じように南北にしか開口部がありませんが、通風という視点からはこちらの方が条件は良くなることがお分かりになると思います。

この間取りで防犯上注意すべき窓はどれか、次のページで見てみましょう。
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