家で消費するエネルギーは多いので、省エネの効果は抜群です。
家で消費するエネルギーは多いので、省エネの効果は抜群です。
4月9日、過去最大の経済対策15兆円の大筋が決まりました。その中には省エネ家電やエコカーへの買い替え補助も盛り込まれ、これからはより一層「省エネ」熱が高まるでしょう。

そこで今回は「住宅の省エネ性」に着目して、住宅の断熱性能とそれに伴う冷暖房費の差を試算した例をご紹介します。「省エネ」と聞いてピンと来なかった方も、具体的な金額を見るとその違いに驚かれるかもしれません!

自分の家は省エネルギー住宅?

まずは自分の家が省エネタイプになっているか、気になりますよね。だいたい「省エネ」ってどのような部分がどうなっていると効果的なのでしょうか?

住宅でエネルギーを使用する部分には、暖冷房、給湯、照明、家電などがありますが、その中で大半を占めているものが「暖冷房」と「給湯」です(【図1】参照)。

【図1】家庭におけるエネルギー消費。黄色線で囲まれた暖冷房部分を省エネできれば、効果は大きい(出典:エネルギー経済統計要覧)
【図1】家庭におけるエネルギー消費。黄色線で囲まれた暖冷房部分を省エネできれば、効果は大きい(出典:エネルギー経済統計要覧)


そこで国土交通省が、このエネルギー消費の中で多くを占める「暖冷房」量を、より少なくすることを目的とし、家の断熱性・気密性・日射遮蔽性などについて「住宅の省エネルギー基準」を定めました。この基準に沿い、使用するエネルギー量を少なくできる工夫がされた住宅を「省エネルギー住宅」といいます。ただ単にエネルギーを使わなければいい、のではなく「良好な室内環境を少ないエネルギーで実現すること」が前提になっています。

自分の家はどの省エネルギー基準になっている?

最初の基準は1980(昭和55)年に作成され「旧省エネルギー基準」と呼ばれています。時代に合わせて基準は改正され、1992(平成4)年と1999(平成11)年に強化されました。1992(平成4)年に定められたものを「新省エネルギー基準」、1999(平成11)年に定められたものを「次世代省エネルギー基準」といい、新しい基準ほど性能がアップしています。

自宅がどの程度の基準で作られているかは、住宅性能表示制度を利用した物件であれば「温熱等級」という項目で判断できます。レベルの高い順に並べてみましょう。

温熱等級4 ……次世代省エネルギー(1999年)レベル
温熱等級3 ……新省エネルギー基準(1992年)レベル
温熱等級2 ……旧省エネルギー基準(1980年)レベル
温熱等級1 ……等級2に満たないもの

現在の首都圏新築マンションの約8割は住宅性能評価を受けていますので、多くの方は確認することができるはず。これからの方もぜひ確認してから購入するようにしてください。ガイドの感覚では、等級3または4の物件が多いと思いますが、これからは住宅性能表示の温熱等級4レベル(次世代省エネルギー基準)をクリアした住宅がほとんどを占めてくると思います。

それでは次のページで省エネ基準ごとの暖冷房費の差を見てみましょう。