地震に強い家はまず地盤調査から。ボーリング調査では土質もわかります。
地震に強い家はまず地盤調査から。ボーリング調査では土質もわかります。
この夏、静岡沖地震をはじめ各地で地震や土砂災害が続きました。地震大国の日本ではこれからいつ大きな地震が来てもおかしくないと言われており、住まいの耐震性はますます重要視されるでしょう。

そこで今回は耐震性に優れた住まいの条件として「地盤」と「基礎」に注目。住まいを建てる・購入する時に必ず確認したいポイントをまとめます。

良い地盤か確認する

私たちが住んでいる場所を下へ下へ掘っていくと想像してみましょう。土は初めは柔らかくてどんどん掘ることができても、いつしか古くて固い地盤が出てきます。そのような、古い時代に堆積された堅固な地層を洪積(こうせき)層といい、上に建つ建物をしっかり支える支持地盤となります。

【図1】地盤の種類:沖積層はその昔、海面が今より数十メートル上昇したことによって、谷などが海から運ばれた堆積物で埋め立てられ、後に平野になった部分。
【図1】地盤の種類:沖積層はその昔、海面が今より数十メートル上昇したことによって、谷などが海から運ばれた堆積物で埋め立てられ、後に平野になった部分。


場所によってはほんの少し掘るだけで支持地盤に当たる土地もありますし、何十mも掘り進めないと当たらない土地もあります。支持地盤までの距離が浅い方が、一般的に良い地盤と考えられています。

地盤調査図で地盤を確認

それでは地中の様子を知る手掛かりになる地盤調査図の見方を説明します。地盤調査図はモデルルームなどに置いてあるのでぜひ確認してください。地盤調査図は、建物の基礎形状を決めるために事前に地盤調査を行った結果を示しています(【図2】参照)。

【図2】土質形状図:この土質形状図では、支持地盤(N値30~50)まで20m以上あることが読み取れます。
【図2】土質形状図:この土質形状図では、支持地盤(N値30~50)まで20m以上あることが読み取れます。


一般的に中高層マンションの支持地盤に適しているのはN値30~50以上の耐力を持つ地盤とされています。【図2】の示した地盤調査図では、支持地盤を示すN値50までは深さが23m程度あること、それに対し建物の基礎杭が深さ25mまで打ちこまれていることが分かります。このように、地盤調査図では、その建物が建つ土地の支持地盤までの深さや、支持地盤まで杭がしっかりと打ち込まれる計画であることなどを確認できます。

地盤に合った基礎形状になっているか

支持地盤までの距離が長ければ即「悪い地盤」というわけではありません。実際に東京、大阪、名古屋などの大都市は軟弱地盤にありますが、それらの都市を形成する建物は、地盤にあわせたしっかりした基礎で成り立っています。

【図3】マンションの基礎の種類:マンションの基礎の種類は支持地盤までの距離などで決められます。
【図3】マンションの基礎の種類:マンションの基礎の種類は支持地盤までの距離などで決められます。


建物の基礎形状にはベタ基礎をはじめとする直接基礎、支持地盤まで杭を打つ杭基礎などがあります。掘ったらすぐ支持地盤にあたる土地では杭を打たずにベタ基礎が選択され、反対に支持地盤までの距離が長ければ杭基礎となります。購入予定のマンションの基礎形状や、杭の長さなども確認しておくと安心ですね。

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次のページでは軟弱地盤、地盤情報の入手方法、事前確認について見てみましょう。