南側のデザインに変化

家を建てる際、南の方向を確かめ周辺の環境を調査したり、いろいろな要素を考えてプランニングをしていくのですが、最近はそれらに加え風向きや気候特性を調べる会社もあります。また、建材メーカーなどは効率よく換気できる上げ下げ窓「ダブルハング換気窓」を発売しています。

これらは南向きの家であっても強い日射率とUV(紫外線)で悩まされる反省から通風や窓の大きさを考え開発されています。省エネ効果の高い「クールブラインド」やUVカットを表示したカーテン、窓ガラスに張るUVカットフィルム等に人気があるのは夏の日射対策です。特にクールブラインドは夏の日射率を80%もカットし、複層ガラス並みの力を発揮する優れもののブラインドです。

南向きでなくても光と風は享受できる。
設計:(株)佐川旭建築研究所

東西南北の光のバランスを大事に

日本の住まいが南側を中心とした考え方になってきたのは、アメリカが最も輝いていた1950年代の生活スタイルを取り入れたこと、また設備機器の進歩にあります。もちろん南側の光をどう住まいの中に取り入れるかは家づくりにおいて最も重要なポイントには変わりありません。しかし日本の土地はすべて東南の角を基準に宅地開発をされているわけではありません。西側道路もあれば北側道路もあります。大切なのはその敷地の立地条件を調べ、東西南北の光をどう室内に取り入れその光と風と内装材がどう室内気候をつくるかなのです。そして和紙、障子、ブラインド、カーテンなどの力を借りて、柔らかい光と柔らかい風を楽しむことなのです。

そして時間というデザインが快適空間を生んでくれるのです。

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