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将来価値でみる中古マンション5 実例でみる(2ページ目)

将来価値でみる中古マンション5では、では実際のところどうなのかを、築37年の三田綱町パークマンションと、新築のシティタワー麻布十番を比べて検証してみることにしましょう。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

三田綱町パークマンションの維持・管理の実態

三田綱町パークマンション
管理状態も良く自治会も良く機能している様子。現在も上質な雰囲気を保っているのは住人のモラルの高さを示すものでしょう。
評価の高い新築マンションと比べても引けを取らない築37年の「三田綱町パークマンション」の維持・管理をみてましょう。

まず、管理費は、専有面積126 m2で1戸あたり45,000円/月です。357円/ m2という金額は、平均的な管理費の目安である220円~250円/ m2からみて、かなり潤沢であるといえます。また、修繕積立金も40,000円/月で、m2あたり317円という額は平均的な目安であるm2あたり128円~138円と比べてこちらもかなり潤沢な額といえるでしょう。

管理形態は24時間有人管理で、フロントサービスも充実しています。共用部分や庭も大変良く整備されています。平成19年の大規模修繕では、外壁、屋上、エレベーター、給水設備、外構などの修繕が実施されました。外壁が吹き付けであるため、劣化が生じやすいのですが、現在のところ問題はりません。「三田綱町パークマンションガイドブック」という冊子がつくられ、フロントで販売されています。このことからも、住民がマンションへ愛着を持ち、活動していることが伺えます。平成6年からマンション法専門の弁護士がマンションの維持・管理に対してアドバイスを行っています。

こうしたことから、マンションの居住性、ひいては資産価値を維持することについて、住民の意識が高いことを強く感じさせるマンションです。維持・管理に関する資金力、実行力、住民力の高さが、高い価値を生み出す源泉となっているのは確かなようです。維持・管理が良いマンションは将来価値が高いという事実を、「三田綱町パークマンション」は見事に実証しているといえます。


【関連記事】
将来価値でみる中古マンション1 管理形態
将来価値でみる中古マンション2 戸数規模
将来価値でみる中古マンション3 修繕積立金
将来価値でみる中古マンション4 人間関係
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