建物の構造・性能面のリスクと対処方法は
構造は、素人には分かりにくい部分。専門家に調査してもらうのも一つの安心材料ですね。 |
耐震性は、1981年以前の旧耐震基準時代に建築されていますので阪神淡路クラスの地震が発生すると倒壊する危険性があります。耐震調査は実施されておらず、不安が残ります。建物の外壁にはときおりクラックが見られ、コンクリートや鉄筋の劣化が気になり、耐久性の面でも不安は残ります。もちろんスラブ厚は15cm弱程度で、今の新築20cmの常識からすると薄く、遮音性が高いとは言い難い構造です。
このリスクを容認できるかどうか、私は結論を出すために、建物の調査診断を行うリスペクト建物調査という会社に調査を依頼しました。調査するのは一級建築士で、目視によるものです。したがって、目で見て分かる範囲の情報をもとに、建物の状態を判断するものですから精度が高いとはいえませんが、ある程度のことは分かります。この診断の結果は、既に大規模修繕が実施されていたこともあり、老朽化の点で目立った不安材料は見当たりませんでした。そこで、耐久性についてはリスクが確定し容認できると判断しました。調査費用はたしか6万円程度だったと思います。
次のページでは、実際に行った対処方法をお話しします。