駅近(エキチカ)、デパ地下、よく似ていますが“チカ”違い。駅近マンションは、決して駅の地下にあるマンションではありません。駅に極めて近いマンションの意味です。

それにしても近頃は、都心の駅近マンションが目白押しです。地価の低下、市街地再開発、不動産の証券化や定期借地権の利用など土地利用の様々な形態が実動化してきたことなどが理由として考えられますが、私たち買う側にとっては、嬉しい限り。家賃と同じくらいの負担で、立地条件の良いマンションが買えるならば、賃貸住まいのシングルライフとしては、大歓迎です。

でもちょっと待ってください。「駅に近ければ近いほど住みやすい」と言えるのでしょうか?不安なことはないのでしょうか?

今回は駅近マンションの住み良さだけでなく、気を付けておきたいポイントやデメリットなどについて、シングルライフ的に見ていきましょう。


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■「駅近マンション」の定義は?

細かい決まりはありませんが、「駅からバスに乗って…」というイメージではありませんよね。少なくとも駅から歩いて帰ることができる徒歩物件ということになるでしょう。それでは徒歩物件とは、駅から歩いて何分くらいまでのマンションを言うのでしょうか。実はこれに関しても細かい決まりはありません。かつて、駅から歩けるマンションが少なかった頃は、15分~20分くらいのマンションでも十分徒歩物件でした。「駅近は賃貸マンション、分譲マンションは郊外で。」といわれたこともありますが、最近では、「駅歩5分」という物件もたくさん出て来ましたし、中には「駅から直結」という物件も少なくありません。


■シングルのマンション購入は「駅近」がいいの?


シングルでマンション購入を検討する際、中でも立地に関しては、ライフスタイルや価値観などが大きく影響してくるかと思われます。お仕事の帰りが遅くて、「ドアを開けたらバタンキュー!」なんていう方は、利便性が良く、駅にも近い、人通りが多くて夜道も怖くない所を希望する方が多いのではないでしょうか?

また、自宅兼オフィスでSOHO的な使い方を考えておられる方は、仕事の動きやすさを考えて、特定の駅近というよりは「都心」というキーワードで探すほうが良いかもしれません。

「平日は仕方がないけれど、休日は思いっきり楽しみたい!」という方は、自分のお気に入りのスポットに近いところという視点で検討してもいいかもしれません。例えば、車をお持ちで「週末はドライブやアウトドアスポーツを楽しみたい!」であれば、駅から少々遠くても緑の多い環境や、車で移動するのに便利な場所の物件を買うという選択肢もありますね。

さらには、都心に近い、駅に近いという事にはあまりこだわらず、その分「室内(空間)には思いっきりこだわりたい!」という居住空間重視派もいらっしゃるでしょう。結婚や出産なども視野に入れてマンション購入をされる方なども、このタイプだと思います。

日頃のライフスタイルやご自分の価値観をちょっと振り返ってみましょう。


■「駅近マンション」の魅力とは…実は注意ポイントとウラハラの関係

駅近マンションの魅力は、ズバリ利便性です。「駅に近くて、商業施設にも近い」こんなに便利な立地条件は他にはありません。郊外の一戸建てにお住まいだった方が自宅を売って駅近の便利なマンションに買い換えるケースも多々あります。多くの人が住みたいと思うマンション、ということは…

いろんなタイプの人が住むことを想定して建てられたマンションは、間取りのタイプや住戸面積のバリエーションも多く、何よりも総住戸数も多いだろうということが考えられます。これは、様々な家族構成の方が住むという事とイコールです。あなたの部屋の上下隣に元気で小さなお子様のいるファミリーが入居されたら、音の問題は大丈夫なのか、生活時間帯が異なればあなただって、洗濯機や掃除機の音など気を遣うことになります。

買うことを決めてしまう前に考えなければならないのは、自分の部屋のことだけでなく、どんな住人と一つ屋根の下になるのかを考えるということ。人それぞれに考え方は異なるでしょうが、同じライフスタイルの住人が多いほうが気が楽、という声はよく耳にします。

でも、「駅近マンション」の注意ポイントはコレだけではありません。次ページでは、「駅近マンション」のデメリットと対応策についてもう少し解説していきましょう。