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県民性で探す田舎暮らしシリーズ。
今回は、あくせくしない大人の気風が漂う愛媛県をご紹介。「愛媛県人」の体内に組込まれたDNAを探ります。県民性からみた、あなたにピッタリの田舎暮らしを見つけてみよう。
我が道を行く愛媛の県民性
「思わぬ大金が手に入ったらどうするか?」。この問いの答えとして、四国4県の県民性を表すたとえがあります。「そのまま何かに使う」とこだわらない香川県民、「がっちり貯金する」と質素倹約を旨とする徳島県民、「それにいくらか足して酒を飲む」と高知県民。そして「これを元手にして何倍かに増やそうとする」のが商売上手の愛媛県民。愛媛県の中にも3つ国があるいわれています。東予(とうよ、新居浜・今治など)は商才にたけた活動型、中予(ちゅうよ、松山中心)は学究・文人肌でおっとり型、南予(なんよ、宇和島・八幡浜など)はカラッとした豪放型などと、それぞれの地域性が異なる三予人気質を持っています。全般的には、四国の中でも楽天的でのんびりしたタイプが多く、なにがあってもあまりくよくよしない。やや掴みどころがない性格に見えますが、温和でシンは強いしっかり者のようです。
中でも松山は愛媛の県柄が表れており、漱石の「坊ちゃん」の舞台になったり、子規や虚子など多くの文人を輩出するなど、おおらかな大人の文化の佇まいがあります。代々の藩主が俳諧を奨励したことから、今でも町の至る所に句碑があり暮らしの中にも俳句が浸透しています。
愛媛県人のほとんどが住み良さに満足していて、郷土愛も強い。中央志向も希薄で、大都市のトレンドなんかには見向きもしない、ゴーイング・マイウェイの気風。なにしろ、お金に余裕が出たら「道後温泉の近くに居を構え、銀行の利子で、俳句三昧の生活をおくりたい」と願うのが愛媛人の夢らしい。
時代のはやりすたりにジタバタせず、のんびりと四国八十八ヵ所を巡りながら俳句を詠んだり、ゆったりと道後温泉で湯治を楽しみながら漱石をめくる……。どうやら、愛媛はセカンドライフにうってつけの県柄のようですね。
愛媛の県民性は、あなたの田舎暮らしの候補地にピッタリですか?
◆愛媛県のプロフィール
四国の北西部に位置し、北側には瀬戸内海に面した平野が広がり、南側には西日本で最も高い石鎚山がそびえています。瀬戸内海・宇和海には200余りの島々があり、海・山両方の美しい自然に恵まれ、年間平均気温は15~16度で暮らしやすい穏やかな気候。四国では珍しく台風の被害も意外と少ない。
南西部に位置する「南予」地域は、田舎暮らしのおためし移住を推進しています。温暖な気候、遍路文化に育まれた温かい人情、豊かな自然と多様な歴史・文化に加え、みかんや真珠をはじめ、日本有数の農林水産物の宝庫。日本のふるさとの風景が漂う古民家も多く存在しています。
その他にも、しまなみエリアは瀬戸内海に浮かぶ島々と七つの橋で結ばれており、島ごとに豊かな自然と海の幸、歴史など多彩な魅力。東部エリアは愛媛の産業・文化の集まる地域。 中央部エリアには15万石の城下町として栄えた松山市があり、日本最古といわれる道後温泉を中心に名所・旧跡など見所がいっぱいです。
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