不動産売買の法律・制度/不動産売買の法制度

宅建試験に行って来た!2002

10月20日に行なわれた平成14年度宅地建物取引主任者資格試験の裏側を、ガイドが「こっそり」レポート!

執筆者:平野 雅之


宅建試験 (宅地建物取引主任者資格試験) は毎年20万人近くの人が受験する、最大規模の国家資格試験。今年 (2002年) は10月20日の日曜日に、全国167の会場で一斉に実施されました。今年の受験申込み者数は20万9,672人で、そのうち東京都は35,374人となっています。

東京都では18会場に分かれ試験が行なわれましたが、そのうちの武蔵境にあるA大学会場へ行って来ました。 (えっ、私自身の受験じゃないですよ! 監督員の一人としてです。)


試験会場の準備

受験者3,000人が割り当てられたA大学会場をサポートするのは、業界団体を通じて集められた本部員62名と監督員68名の総勢130名となっています。

本部員の一部は既に朝8時半に集合し、試験本部の設営や備品の用意などを行なっています。残る本部員も10時には集合し、各試験場 (教室) の設営作業などが着々と進められているハズ! (見ておりません。私ら監督員は11時集合でした。)

今にも雨が降り出しそうなあいにくの天候の中、10時40分頃に会場のA大学に向かうと、既に来年の受験を想定してN学院の勧誘者がずらっと並んでいます。これは昔から変わらない光景ですね。会場到着時には、試験開始2時間以上前だというのに、受験者の方の姿もちらほら。

11時過ぎから試験本部でひととおりの説明を受けた後、それぞれ担当教室へ行って受験者の受け入れ準備を行ないます。広い教室では330名の収容人数で監督員も7名が対応しますが、私が担当した教室は45名収容の狭い部屋で、監督員も1名となっています。

事前にチェックした 「試験申込書」 綴では、同じ会社の申込者が4名、別の会社で2名がそれぞれ連番になっていたため、横に並ぶことのないよう注意しながら席順のシールを貼り付けて行きます。そのほかにも注意書きの掲示をしたりして室内の準備を完了。

その間並行して、受験票を忘れたり未着だった人などに対応するための相談コーナーの設置も本部員により行なわれ、受験者もかなりの数が集まって来ています。

いったん試験本部に戻り、支給の弁当で食事を済ませた後に担当教室準備の最終チェック。さらに試験事務について再度の説明を受け、12時半に監督員全員の時計合わせを行なって、ようやく試験問題が配布されます。つまりこの時点まで誰も問題を見られないようになっているわけです。


試験開始前

12時35分頃に担当教室に入ったところ、既に大半の受験者は着席していました。この時点で参考書などを開き、最後のチェックに余念がないのは10名ほど。12時40分には参考書などをしまっていただき、試験の説明を開始。

また、大半の人は携帯電話を持っているのですが、電源を切ったうえで所定の袋に入れ、封をしていただきます。なお、この時点で携帯電話を出さず、試験中に所持が発覚した場合には、その場で失格の措置が執られることになります。

その後、マークシート式の解答用紙と試験問題 (4肢択一、50問) を配布。解答用紙にはすぐに名前を記入してもらいますが、問題用紙は当然まだ開くことができません。

試験説明開始後に入室した受験者も何人か居ましたが、試験開始直前に飛び込んで来た女性が1名。しかし、すぐにトイレへ向かってしまい結局試験開始には間に合いませんでした。30分間は遅刻が認められていますから、試験は無事に受けられています。



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