不動産売買の法律・制度/不動産売買の法制度

宅建試験に行って来た!2002(2ページ目)

10月20日に行なわれた平成14年度宅地建物取引主任者資格試験の裏側を、ガイドが「こっそり」レポート!

執筆者:平野 雅之


試験開始

13時、一斉に試験開始。その後13時10分頃に遅刻して来た男性受験者が1名でした。13時半に遅刻者の入室を締め切り、受験者が確定します。私が担当した教室では45名中、欠席者が10名。78%弱の受験率となりました。ちなみにその後の集計ではA大学会場3,000人の受験者のうち欠席は637名。受験率は79%弱でした。翌日の不動産適正取引推進機構による速報値では、全国の受験率が81%弱 (受験者数17万人弱) だったので、それよりも若干低い結果でした。

試験開始後は原則として途中退席を認めないのですが、トイレは認めざるを得ません。私の担当教室でも2名が試験中にトイレへ行きましたが、この場合は教室の外で待機している本部員がトイレまで同行することになります。同時に2名以上がトイレに行くことはできないシステムですね。

試験前夜に緊張で眠れなかったのかどうかは分かりませんが、試験が始まって間もなく目薬を何度もさしている人がいました。また試験中の姿勢はここで報告をするまでもなく、当然ながらさまざまです。問題を解くのも、1問目から順に進める人、最後の問題から手をつける人、得意と思われる途中のセクションから始める人、それから1問1問解きながらマークシートに記入する人、問題をひととおり解き終わってからまとめてマークシートに転記する人。受験者の方には申し訳ありませんが、こちらは気楽に観察しています。

気楽と言っても決して気を抜いているのではなく、カンニングなど不正をしている人がいないか、試験時間中ずっと受験者の観察をしているわけです。

試験の最中に、受験者のチェックも行ないます。試験申込書に貼付された写真と受験者が同一かどうかチェックして回るのですが、写真での顔が実際と異なる人が多いので一苦労ですね。あれっと思う人は、眉や鼻、耳の形などをチェックさせて頂いております。

ついでながら解答用紙も覗いてみましたが、 「そこ違ってるよ~」 と思っても当然口には出せません。知らん振りするしかないですね。同じ答えの番号がずらっと並んでいる人にも、注意をするわけにはいきません。

例年だと試験時間を半分ほど過ぎると、諦めて寝てしまう人が何人か居るのですが、今年担当した中では残り時間が20分ぐらいになるまで、机に突っ伏してしまう人が居ませんでした。比較的粘り強く頑張っている人が多かったようです。


試験終了

15時、試験終了。解答用紙を回収し (問題用紙はお持ち帰り) 、後片付けをしている間に受験者は全員退出。

試験本部に戻り、解答用紙など必要書類に不備がないか念入りなチェックを数人で行ない、不動産適正取引推進機構行きのコンテナに収納して、ようやく一連の作業が完了しました。

なお、残念ながら試験の様子を写真に撮る余裕はありませんでした。

今年 (2002年) の合格発表は12月4日となっています。後日の 「住宅新報」 による予測では、合格ラインが昨年並み (34問) から1~2問下がるか、といったところ。どのような結果になるでしょうか?



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