乳児育児/おすわり期

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

生後6ヶ月になると、少しの間「おすわり」できるようになる赤ちゃんも。また、足を舐めるなど、自分の体で遊び出す子供もいます。さらに、ママからもらった免疫が切れ、外出も増えるため、感染症をもらいやすくなるので医療機関も調べておきましょう。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長


■生後6ヶ月の赤ちゃん・目次■  

【寝返り】右へも左へも自由に寝返りができるように

ごろごろと寝返りを繰り返しているうちに、遠くまで進んでしまうことも

ごろごろと寝返りを繰り返しているうちに、遠くまで進んでしまうことも

ほとんどの赤ちゃんの寝返りが完成します。早くから寝返りをしていた子は、ずいぶんじょうずになっていることでしょう。うつぶせ、あおむけの両方から、右へも左へも自由にできるのではないでしょうか。

赤ちゃんにとって寝返りは、ママやパパの力を借りずに、自分だけで移動できるはじめての体験。寝返ることで視野がくるくると変わるのを面白がって、ごろごろと繰り返しているうちに、遠くまで進んでしまうこともあります。高さのあるベッドなどは落ちる危険がありますから、安全な場所で、好きなだけ寝返りさせてあげましょう。
 

【おすわり】不安定ながらも両手を前について体を支えることも

少しの間ならおすわりができる赤ちゃんも

少しの間ならおすわりができる赤ちゃんも

首から背中までかなりしっかりとしてきました。背中を丸めたり反らせたりすることも多くなるでしょう。 少しの間ならおすわりができる赤ちゃんもいます。おすわりといっても、背中を前に丸めて、両手を前について支えている状態。不安定なので、ぐらぐらしてそのまま、前後に倒れてしまうことがほとんどです。倒れても安全なところで、おすわりさせましょう。

ママやパパが足を開いて、後ろから抱きかかえるような姿勢で赤ちゃんを寄りかからせてあげるおすわりも大好き。寝転がって見る景色より、おすわりで見る景色は、赤ちゃんに新鮮です。

もちろん個人差がありますから、ぐにゃっと前に倒れてしまうなら、おすわりはもうちょっと先。あせらずに、成長を見て、サポートしてあげましょう。
 

【遊び】自分の足を舐めるなど……自分の体で遊ぶ

足をつかんで口に持っていき、なめたり吸いついたりして遊んでいる赤ちゃんも

足をつかんで口に持っていき、なめたり吸いついたりして遊んでいる赤ちゃんも

目と手を協調させて動かすことができるようになり、手の動きもますます高度になります。おいてあるおもちゃだけでなく、動いているものも、手を伸ばしてじょうずに取れるようになるでしょう。手先も器用になり、まだぎこちないですが、右手でつかんだ物を左手に持ちかえたり、ティッシュをひっぱりだしたり、ハンカチをつまみあげることもできるようになります。

足をつかんで口に持っていき、なめたり吸いついたりして遊んでいる赤ちゃんもいます。まだ思い通りに足を動かすことはできないので、足をばたつかせているときなどに、たまたま目に入った足をつかんだのがはじまりかもしれませんね。ハンドリガードのようなもので、自分の体を口で確かめる行為と考えられていますから、これも一つの成長過程の動作です。

同じように、おなかを触ったり、洋服をいじったり、男の赤ちゃんでは裸になったときにおちんちんを触っている子もいます。手を下げたときに、たまたまあったおちんちんを「これなんだろう?」と気になって、確かめているだけ。慌ててやめさせようとしなくても、そのうちに自然とやらなくなります。
 

【便】離乳食が始まると、うんちの様子がころころ変わります

うんちは、赤ちゃんの体調のバロメーター。おむつ替えのたびにチェックすることが大事ですが、離乳食をはじめると、とたんにうんちに変化が出てきます。ゆるくなったり、固くなったり、また回数が増えたり減ったり、色やにおいが毎回微妙に違っていたり……。 赤ちゃんの消化器官は、今まで母乳やミルク以外を知りませんでした。新しい食べものにまだ慣れていないために、その影響がうんちに出ているのです。元気がよくて、食欲もあるなら基本的に心配ありません。どうしても気になるなら、回数を減らすなど、離乳食のペースをゆっくりにするといいでしょう。

ひどい下痢になったり、体に発疹が出たりなど、他にも身体症状が出ているときは、すぐに病院へ行きましょう。また、体調が悪いと消化機能も低下するもの。体調がよくないときには、新しい食材や、今までと違う調理方法で離乳食を与えるのは避けましょう。
 

【人見知り】ママやパパと、他の人とは違う反応を見せます

このころになると、赤ちゃんは人の顔をはっきりと見分けられるようになります。ママやパパは特別ですから、ほかの人には明らかに違う反応を見せるようになります。

ママやパパが近付くと嬉しそうに笑いながら、「抱っこして~」と手を前に差し出し、身を乗り出します。でも、普段見慣れない顔が近付いてくると、固まったような表情でじーっと見つめたり、不安そうな顔でママを探したり……。これが人見知りのはじまり。

知らない人が近づくだけで大声で泣き出す子もいますし、不安げな顔をするだけの子、抱かれてもまったく平気な子もいます。人見知りの表れ方は、赤ちゃんによって個人差があります。どんなに人見知りが激しい子でも、少しずつおさまってきます。

また、自分と同じくらいの子を見つけると、興味を持って、見つめたり、声を出したり、手を出したりするのもこのころから。赤ちゃんが外の世界にどんどんと興味を持ってきた証拠です。公園や児童館など、どんどんお出かけしましょう。
 

【病気】ママからもらった免疫が切れて、病気にかかりやすく

6か月を過ぎるとママからもらった免疫が切れ、外出も増えるため、感染症をもらいやすく

6か月を過ぎるとママからもらった免疫が切れ、外出も増えるため、感染症をもらいやすく

6ヶ月を過ぎたあたりから、赤ちゃんは発熱したりカゼのような症状がでたり、と病気にかかりやすくなります。ママからもらった免疫が切れてくるのがちょうど6ヶ月くらいですし、外出も増えて感染症をもらうことが増えるから。突発性発疹も6ヶ月くらいから始まります。

なんとなく元気がなくて、機嫌が悪く、ぐずぐず泣いてばかり…などのようすが見られたら、どこか具合が悪いのかもしれません。逆に、少しくらい熱があっても、鼻水が出ていても、元気で食欲があれば、あまり心配はありません。

赤ちゃんはいつ具合が悪くなるかわかりません。昼は元気だったのに、夜になって急に熱が出てぐったりしてきた……なんてことも。慌てないように、夜間や休日に受診できる医療機関を調べておきましょう。自治体によって休日の医療体制が異なるので、普段から広報などのチェックを。夜間や休日が当番医を教えてくれるテレホンサービスを実施している自治体が多いようです。いざというときにあわてないように、番号を控えておきましょう。
 

【健診】6~7ヶ月検診を受けましょう

6~7ヶ月健診は、集団健診を行う自治体と、個人で小児科に申し込んでうけるところがあるので、役所に確認しておきましょう。

健診では、通常の身体計測や全身の触診・観察のほかに、寝返りやおすわりなどの運動機能がどこまで発達しているかをチェックします。まだできない赤ちゃんもいるので不安にならなくても大丈夫。心配なことはこの機会に医師に相談しましょう。

おもちゃを見せて興味を示すか、音のするほうに顔や体をむけるか、「あー」「うー」などの喃語を離すか、ママが見えなくなったらどうするかなど、情緒面の発達を診ます。赤ちゃんの顔に布をかけて、取ろうとするかも診ますが、これは気分が乗らないとやらない赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの発達を確かめ、心配事は解消するためにも、忘れずに健診を受けましょう。  
 

月齢別・赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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