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早咲きの桜と菜の花が織りなすコントラストが美しい! 「みなみの桜と菜の花まつり」の見どころ【静岡】

南伊豆町・下賀茂温泉周辺で2月から3月にかけて行われる「みなみの桜と菜の花まつり」。本州で1番早く咲き、川沿いに長く続く桜並木の桃色と鮮やかな黄色の菜の花が織りなす風景は、何度見ても感動のひと言。「みなみの桜と菜の花まつり」の魅力を紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

寒い日が続くと恋しくなるのが春。春という言葉から最初にイメージされるのは桜の開花ですね。

沖縄では1月末から2月にかけて桜が咲くものの、ほかの地域で桜前線が動き出すのは3月中旬まで待たなければなりません。しかし早咲きの桜であれば、本州でも2月中旬から桜のお花見を楽しむことができるのをご存じでしょうか?

今回は、首都圏からも近い伊豆半島でひと足早く桜が楽しめる「みなみの桜と菜の花まつり」をご紹介します。川沿いに続く桜並木の桃色と鮮やかな黄色の菜の花が織りなす風景は、何度見ても感嘆してしまいます。
みなみの桜と菜の花まつり(2)

青空とみなみの桜、菜の花が織りなすカラフルな風景(2010年2月20日撮影)

<目次>
 

桜と菜の花が織りなす絶妙なコントラストに注目

「みなみの桜と菜の花まつり」が行われる下賀茂(Googleマップ)は、伊豆半島の1番南に位置する南伊豆町にあります。

南伊豆町は、石廊崎(いろうざき)や弓ヶ浜などの観光名所を多く抱え、そのロケーションから1年を通して温暖な気候に恵まれていて、避寒地としても人気の場所です。
みなみの桜と菜の花まつり(1)

早咲きの河津桜と菜の花の鮮やかなコントラストが楽しめる「みなみの桜と菜の花まつり」(2007年2月25日撮影)

「みなみの桜と菜の花まつり」は、1999年からスタートしたイベント。下賀茂地区を流れる青野川の両岸に約2キロメートルに渡って続く桜並木と菜の花を愛でることができます。
みなみの桜と菜の花まつり(4)/みなみの桜

青野川沿いの堤防沿いに咲くみなみの桜(2010年2月20日撮影)

桜の種類は、早咲きで知られる河津桜。ここでは「みなみの桜」と呼ばれています。その年の気候にも左右されますが、例年2月中旬には桜が咲き始め、2月下旬から3月始めにかけて見頃となります。
みなみの桜と菜の花まつり(6)/みなみの桜

下賀茂では「みなみの桜」と呼ばれる河津桜(2007年2月25日撮影)

国内でたくさん見られる桜、ソメイヨシノは白色から薄い桃色の花をつけますが、河津桜の花は濃い桃色なのが特徴。
みなみの桜と菜の花まつり(3)

菜の花とみなみの桜の美しいコラボレーションを楽しみに多くの人が集まります(2010年2月20日撮影)

さらに2月始めから咲くという菜の花の鮮やかな黄色が彩りを沿えます。まさに絶妙なコントラストですね。
 

人力車に揺られてのお花見もおすすめ

みなみの桜と菜の花まつり(7)/人力車

みなみの桜と人力車(提供:南伊豆町観光協会)

東西に長い「みなみの桜」の桜並木。川沿いのためアップダウンこそ少ないですが、それなりに距離がありますので、歩くのが大変と思った方は、人力車に乗ってみるのも良いでしょう。

道の駅 下賀茂温泉 湯の花から、人力車に乗って桜を愛でることができます。普通に歩くのとは違った目線での風景はきっと思い出に残ることでしょう。
 

一面を明るい黄色に染め上げる菜の花畑

みなみの桜と菜の花まつり(9)/菜の花畑

みなみの桜と菜の花まつりのもう1つの主役、菜の花畑(2010年2月20日撮影)

「みなみの桜と菜の花まつり」で桜と並ぶ主役の菜の花。
みなみの桜と菜の花まつり(10)/菜の花畑

まさに黄色のじゅうたんという言葉がぴったりの風景を楽しめます(2010年2月20日撮影)

桜並木の下では絶妙なコントラストを描いてくれましたが、下田寄りにある日野(ひんの)地区では菜の花が主役となり、広大な菜の花畑が登場します。その広さは、実に3ヘクタールもあるとのこと。
みなみの桜と菜の花まつり(8)/菜の花畑

広大な菜の花畑の中には通路があり、畑の中を散策可能(2007年2月25日撮影)

この菜の花畑の中には通路が設けてあるため、気軽に畑の真ん中に入ることができます。畑の外からでも、中からでも、菜の花の鮮やかな黄色と独特の香りに包まれることができますよ。
みなみの桜と菜の花まつり(11)/菜の花畑とみなみの桜

菜の花畑からは青野川堤防に咲くみなみの桜が望めるところもあります(2010年2月20日撮影)

また菜の花畑の青野川寄りでは、菜の花畑が主役で堤防沿いに咲くみなみの桜がアクセントになるポイントもあります。お気に入りの場所を歩いて探してみるのも良いでしょう。
 

桜並木のすぐそばに、長い歴史を持つ温泉も

銀の湯会館

みなみの桜と菜の花まつりの桜並木沿いにある日帰り温泉施設、銀の湯会館(2005年2月撮影)

「みなみの桜と菜の花まつり」が行われる下賀茂には、400年以上の歴史を誇る下賀茂温泉があり、宿泊施設もあります。また気軽に立ち寄れる日帰り入浴施設として、南伊豆町営の「銀の湯会館」が桜並木の通り沿いにあります。

源泉の温度が70度以上と高いので、ちょっと熱めではありますが、歩き疲れた体にはちょうどいい癒しになりますね。
 

下賀茂温泉に宿泊して夜桜も楽しみたい

みなみの桜と菜の花まつり(5)/みなみの桜

青野川沿いの堤防沿いに咲くみなみの桜(2010年2月20日撮影)

「みなみの桜」が楽しめるのは日中だけではありません。「みなみの桜と菜の花まつり」開催期間中は、桜のライトアップも行われます。
みなみの桜と菜の花まつり(12)/みなみの桜のライトアップ

みなみの桜のライトアップ。日中とは全く異なる美しい桜の風景を楽しめます

下賀茂温泉に宿泊すると、宿からもライトアップの様子を眺めることができますし、ゆっくりとライトアップされた桜の下を歩くのもいい思い出作りになりますよ。

ひと足早く春の雰囲気が味わえる「みなみの桜と菜の花まつり」、いかがでしたか?

早咲きの桜と鮮やかな菜の花、そして良質の温泉まで楽しめてしまう「みなみの桜と菜の花まつり」に、ぜひ足を伸ばしてみてください。
 

南伊豆町「みなみの桜と菜の花まつり」へのアクセス

地図:Googleマップ
アクセス:
<鉄道>
サフィール踊り子

東京・新宿と伊豆急下田を結ぶ特急「サフィール踊り子」

東京・新宿より特急「踊り子」または「サフィール踊り子」で伊豆急行 伊豆急下田駅下車。
伊豆急下田駅からは下賀茂を経由する東海バスに乗車し、「みなみの桜」の桜並木へは、九条橋、日詰、熱帯植物園、下賀茂バス停にて下車。「みなみの桜」の菜の花畑へは、日野(ひんの)バス停にて下車。
※バスの本数は1時間に1~2本程度と多くはありませんので、東海バスのWebサイトで時刻表を確認して下さい。

《お得なきっぷ》
「みなみの桜と菜の花まつり」の他に、石廊崎方面に足を伸ばす場合は「東海バスフリーきっぷ 石廊崎・下田 2日券」の利用がお得となります。また西伊豆方面にも足を伸ばす予定がある時は「東海バスフリーきっぷ 堂ヶ島・松崎・石廊崎 2日券」も利用できます。どちらのフリーきっぷもは、伊豆急下田駅から「みなみの桜と菜の花まつり」最寄りのバス停までの区間を含むバスのフリー乗車が可能です。
 
<車>
・伊豆半島東海岸コース
熱海から国道135号線を下田へ。下田から国道136号線で下賀茂へ。
・伊豆半島縦断コース
東名 沼津インターチェンジまたは新東名 長泉沼津インターチェンジから、伊豆縦貫道、国道136号線(伊豆中央道、修善寺道路、天城北道路)を経て、国道414号線と河津下田道路で下田へ。
下田からは国道136号線で下賀茂へ。
・伊豆半島西海岸コース
東名 沼津インターチェンジまたは新東名 長泉沼津インターチェンジから、伊豆縦貫道、国道136号線(伊豆中央道、修善寺道路)を経て、土肥、松崎を経て下賀茂へ。

下賀茂温泉には複数の駐車場が用意されており、菜の花畑近くにも駐車場が用意されています。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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