世界でもっとも壮麗な寺院イマーム・モスク
噴水越しに見るイマーム・モスク。イスファハンはカビール砂漠にありながらザヤンデルード川の豊富な水を利用して繁栄した ©牧哲雄
イマーム・モスク。手前のイーワーンを通って内部へ向かう ©牧哲雄
幾何学的な直線が美しい建物に、曲線が美しいアラベスクの細かい文様がビッシリと描かれている。周囲のコーランの文字も美しければ、鍾乳石を模したムカルナスと呼ばれる飾りがまたすばらしく美しい。そして全体はイランや中央アジアのイスラム建築特有の青で統一されており、全体がオアシスのように清涼感を与えている。
イマーム・モスクの回廊。アラベスクと青で統一された神秘的な空間が広がっている ©牧哲雄
南側のミナレット付きのイーワーンを抜けると礼拝堂に到着する。このドームの装飾もまた格別だ。特にドームの部分はタイルに絵が描かれているのではなく、一色一色のタイルを絵の形に削り込み、それをつなぎ合わせて造られている。そのコントラストは強烈で輝きは鋭い。文様をじっくり見ていたらいくら時間があっても足りない。それほどの装飾だ。