彼ママへのご挨拶! 好印象の会話術・服装・手土産マナー
今だけでなく今後の彼ママとの関係もかかっている結婚の挨拶
女性同士というのは、今後イヤでも密な付き合いをせざるを得ない部分がありますよね。パパとムコなら、盆と正月くらいしか会わないのに、ママとヨメの場合は、長期休暇の予定やら、親戚付き合いやら、日々の生活のアドバイスやら、何かと接点も多いのです。さらに、彼がママとの交流から1歩引いているなら、そのしわ寄せは確実にヨメにきます。
お互いが好きなタイプであれば、努力なんてなくても仲良くなれますが、世代も違えば、ある意味息子を取り合うライバル同士のような関係で、最初から分厚い壁に隔てられたママとヨメ。ここは、最初のご挨拶で、できるだけ気に入られておきましょうよ。
私たちウエディングプランナーの、初対面のお客様とコミュニケーションを取り、信頼感を与えるための接客テクニックをアレンジして、彼ママに気にいられる挨拶のときの振る舞い方についてご紹介します。
さあ、可愛がられるヨメの第1歩を踏み出しましょう!
<目次>
彼ママへの最初のご挨拶、服装はおとなしめファッションで謙虚さを
印象をなるべくよくするために服装も上手く利用して
そして、見た目などの視覚情報が55%、口調などの聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報が7%の影響を及ぼすというのです。そう、見た目は第一印象の半分以上の割合を占めるわけです。
6秒では「はじめまして、○○と申します」と言うくらいが精一杯ですから、見た目をきっちり相手受けのいいものにしていくのが、印象をよくする最も手っ取り早い方法なのです。
■服装
服装は、親世代がよしとする感覚で選ぶのが間違いない選び方。例えば、清楚なイメージのワンピース、膝の出ない長さのスカートなど。胸元や体のラインが出すぎないことも重要です。色は、キツいものより、やわらかいものの方が、よりおしとやかに見えますね。
■メイク
メイクはイマドキ過ぎないように注意が必要です。ほんの10歳違っても感覚が違うのですから、洋服よりも慎重にしたほうがいいかもしれません。太いアイライン、ボリュームたっぷりの付けまつげやエクステは、ビックリされる可能性もあるのでホドホドに。また、長いネイルや派手なネイルアートは、避けるに越したことはありません。
■ヘアスタイル
最近よく見る、後れ毛を生かしたスタイル。これは、だらしないヘアスタイルと見られる恐れがあります。挨拶はフォーマルな席と考えて、きちんと感を大切に。
確固たる個性を持つ女性はステキです。しかし、「いつもの私を見て!」というだけでは、残念ながら世代の違うママにとっては、ステキとは思われない結果になってしまうかも。
「おしゃれ」「身だしなみ」という言葉がありますが、おしゃれは自分のために、身だしなみは相手のためにするものです。結婚の挨拶のときは、相手、つまり彼ママが気分よくなる服装、つまり身だしなみを整えることを心掛けるのがいいのですね。
彼ママへは、ソフトなしゃべりで控えめに
きちんと感も女性らしさも伝わる会話術で彼ママといいコミュニケーションを
女子はというと、同じく彼ママに対する自分のプレゼンの場であることは同じなのですが、どちらかというと、彼の妻となるための面接の場という感覚。なので、女性らしさがアピールできた方がトクであるといえるでしょう。
日本語の美学は、そのあいまいさ、婉曲表現にあります。女性は特に、フンワリとした話し方の方が、相手には好感を持たれやすいものです。しかし、やり方を間違うと、会話にならないような、ぼんやりとしたしゃべりになってしまいます。
そこで、習得したいのが「クッション言葉」です。私たちプランナーは、お客様とお話しするときに、内容によってはハッキリと伝える必要が出てくるのですが、それをストレートに伝えるのは失礼なので、このクッション言葉を使って、柔らかい表現で明確に伝えるのです。
例えば、彼ママに「ご両親はお元気なの?」という質問を受けた場合、
「はい、元気です」とストレートに答えるのもいいのですが、
「おかげさまで、両親とも元気にしております」
とクッション言葉を入れることで、やさしい表現に代わります。さらには、自分の両親を気にしてくれたことへの感謝の意味もプラスされます。
また、結婚式の日取りの話が出て、提示された時期は忙しくてムリ!という場合、「忙しくて、ムリです」とそのまま伝えてしまうと角が立ちますが、
「あいにく、その時期は職場が忙しいので難しいのですが、○月頃はいかがでしょうか?」
とはっきり断るけれど、クッション言葉によって、申し訳ありませんという意味もプラスされます。
クッション言葉には、相手への気遣いがプラスされる効果があるので、スマートなのに温かみのある会話ができるようになります。気遣いをしつこく言葉にすると、わざとらしく聞こえたり、ウザい印象になる恐れもありますが、要所要所でこのクッション言葉を上手く使えれば大丈夫です。
フリでもいい! 彼ママの前では彼を立てる!
お互いのためにも事前に2人の意見をすり合わせるミーティングをしてみて
■彼を「○○さん」と呼ぶ
普段の呼び方が、呼び捨てや○○ちゃん、○○くんといったものだった場合、挨拶の場では、「○○さん」で統一します。さらには、彼は彼ママやパパにとっては、大切な息子ですから、「○○さんが、プレゼントしてくださって……」というように、彼に対しても、敬語をきちんと付けたほうが安心。なぜなら、あなたはまだ彼の身内ではないのですから。
■彼の否定は絶対にNG
もしかすると、彼ママから「○○ったら、優柔不断だから、あなたも大変でしょう?」というように、会話の中で彼のマイナス面を振られたら、「そうなんですよ」と請合ってはダメ。彼ママは、謙遜で言っているだけです。「いえいえ、そんなことは……」と、やんわり受け流しましょう。彼をネタに彼ママと盛り上がるのは、結婚後のお楽しみにしておく方が得策です。
■今後について聞かれたときの返事はまず彼にさせる
結婚式やこれからの生活のことなど、「2人はどう思っているの?」という質問がくることも予想できます。そんな時、あなたが最初に答えるのは、でしゃばりとか自分本位というマイナスの印象を与える恐れがあります。まずは、彼に答えてもらいましょう。彼が話す横で、あなたはそれにうなずいていればOK、彼って頼りになるんです、という顔をして任せましょう。
そのためには、事前にお互いの考えをすり合わせておく必要がありますね。挨拶の前に、結婚式や今後について、2人でミーティングをしておきましょう。
彼ママのお手伝いはどこまですればいい?
彼の実家に伺って、食事をいただいたり、泊めてもらうという場合、気になるのは家事などのお手伝いについて。そもそも家事は、彼のお家では彼ママの専売特許なはず。手伝うのが当たり前、と思う人もいれば、台所を聖域として、他の人には入られたくない、という人もいるようです。これを自分のペースでずかずか入っていくのは、マナー違反になってしまいますね。
まず最初に、お手伝いをしたほうがいいかを、彼ママに尋ねましょう。「お手伝いした方がよろしいですか?」と聞くと、やらないことが前提にも聞こえるので、クッション言葉をうまく使って、
「よろしければ、お手伝いさせていただきます」
と、言ってみましょう。あなたがOKなら、というニュアンスが含まれるので、「お願いするわ」または「大丈夫よ」と、彼ママが手伝ってほしいか、そうでないかの返事がくるはず。
Noの返事がきた場合、彼ママの遠慮かもしれないですし、1回で引き下がるのは、その返事を待っていたように見える可能性もあるので、「もしお邪魔でなければ、何かやらせてください」と、再度柔らかくプッシュするといいかもしれませんね。それでも「いいのよ、座ってて」というような返事であれば、お言葉に甘えましょう。
手土産はパパよりママの好きなものを
お手伝いや手土産……ちょっとしたことでもオンナ同士だと気を抜けない
何を買うのがいいかは、彼に好みを聞けばいいのですが、残念ながら男性は、自分の母親の好みなんて知らないということも多いです。ただし、味の傾向はわかると思うので、甘いか、しょっぱいか、辛いか程度を決めたら、それに合わせて、手土産を探しましょう。
手土産を渡すとき「つまらないものですが」と渡すのがマナーと言われますが、それはわざわざ言わなくてもいいような気がします。美味しいと知っていて選んだものなら、「私の地元で評判のお菓子です」とか「美味しいと近所で有名なので気に入っていただけると思います」などと言って渡してみては?
いかがでしたか? いつも以上に、女性らしさや気遣いをもって、彼のママとの対面に臨みましょう。将来のお義母さんと仲良くなれるように祈っています!