「なんてふしだらな!」が昔の反応

その昔、女性は結婚するまでは純潔を守り、清らかなままで嫁いでいくものだと言われていました。ですから、結婚前に妊娠したということは、純潔ではないということに。つまり「ふしだら」ということで、いわゆる「できちゃった結婚」は白い目で見られる対象だったわけです。

できちゃった結婚
おなかの中には赤ちゃんが!?
性の開放が進み、結婚まで処女でいる人は少なくなっていたであろうと思われる昭和60年代頃でも、女性は結婚するまでは純潔を守る、という観念は建前として存在していたように思います。ですから、やはり「できちゃった結婚」に関しては、(いまどき誰も結婚まで処女でいるわけないでしょ!)と思いつつも、やはり「ふしだら」という目で見られていたわけです。

ところが、平成の世に突入すると、性体験の低年齢化も進み、結婚まで処女という女性がかなり希少な存在に。そこで、「できちゃった結婚」も徐々に温かい気持ちで受け入れられるようになってきました。そのエポック・メーキング的な出来事が、安室ちゃんの結婚だったわけです。

「できちゃった結婚」から「おめでた婚」へ

当初は白い目で見られていた「できちゃった結婚」が、「おめでた婚」と呼ばれるようになり、あまり後ろ指さされなくなったのには、いくつかの理由が挙げられます。第一は、結婚前の性交渉が当たり前になったこと。いまや結婚前に相手とのセックスの相性を確かめることは欠かせない、と説く人もいるくらいで、親御さんですら結婚する娘が処女だとは誰も思っていないという時代になったのが大きいでしょう。

また、昨今の少子化で、とにかく子どもができるのはめでたい!という空気が世の中に漂っているのも、「できちゃった結婚」を温かい目で見る風潮を後押ししているような気がします。それに、4人に1人はできちゃった婚といわれるくらい数が多く、珍しい存在ではなくなったのも、理由のひとつだと思います。

「できちゃった結婚」に対する非難の風向きが変わってきた

とはいえ、すべての人たちが「できちゃった結婚」を手放しで歓迎しているかといえば、そうではないようで…。

「できちゃった結婚」を否定的にとらえる人の多くは、「結婚前にセックスをするのはいいけれど、なぜ避妊をしない?」と考えるようです。結婚をしてから、子どもを作るというのが、分別ある大人としての順序であろう、ということですね。

避妊もせずに快楽に走り、子どもができたから、じゃあ結婚するか、では、いかにも責任感がなさ過ぎるのではないかといわれれば、まさにその通りかもしれません。

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