宮崎県綾町に、お酒のテーマパークがあった!

大きな画像はこちらをご覧ください。→「蔵元 綾 酒泉の杜」ホームページ

観光の魅力満載の宮崎県。
ゴルフ主体のアクティビティー・テーマパークとして有名なのがフェニックス・シーガイア・リゾートならば、ここ「蔵元 綾 酒泉の杜」は、お酒のテーマパークといえそうだ。

宮崎市内から小一時間。名水の里「綾町」に位置する「蔵元 綾 酒泉の杜」は、そば焼酎で知られる「雲海酒造」の経営。焼酎メーカーではあるが、実は、清酒、地ビール、ワインとさまざまなお酒を生み出す総合酒類メーカーでもある。
とくに、ここ「蔵元 綾 酒泉の杜」は、雲海酒造“綾蔵”に併設された施設で、新鮮な作りたての地ビールを楽しめる「コトルコラス」や国内産ぶどう品種で生み出されるフレッシュワインの「綾ワイナリー」をはじめ、雲海酒造の全アイテムを料理とともに味わうことが出来る施設が満載。おまけに、ゆっくり温泉にも入れ、ゆったりとした部屋で宿泊もでき(離れもある!)、グラスアートも体験でき、もちろんお土産も充実している。もう、まさにお酒を主体にしたファミリー型テーマパークなのである。

大きな駐車場完備の「蔵元 綾 酒泉の杜」。町名どおり、綾を織り成す山々が美しいオゾンたっぷりの環境。塔があるのは綾ワイナリー。

ビアレストラン。店内の奥には地ビールの煮沸釜が見える。造りたてを飲めるうれしい場所だ。


敷地内には、温泉施設「照葉の湯」(大浴場・天然温泉・露天風呂)や、贅沢な離れを擁した宿泊施設「綾陽亭」があり、チャペル・神前の結婚式場も併設されている。

日本名水百選の「綾の湧水群」のある地域。敷地内には湧き水があり神社になっている。この名水、さまざまな検査の結果、すこぶる酒造りに適していることがわかった。


高千穂の名産「とうきび焼酎」から「そば焼酎」へ

まずは、雲海酒造の歴史から見てみよう。

全国のそば焼酎シェア7割を占める雲海酒造の創立は昭和42年と比較的新しい。神話と伝説のふるさと高千穂に隣接する「五ヶ瀬」の造り酒屋から従業員7人で焼酎造りを始めたのがきっかけである。

右が当時主流だった透明の1升ビン。グリーンボトルの1升ビンは当時1,000円。焼酎の高級化に乗り出した証。
もともとは麦を原料とする焼酎を造り始めたが、昭和45年、地元の特産であった「とうきび」を原料に「とうきび焼酎」を発売。その後、昭和48年に、やはり地元特産物のそばをベースにした「そば焼酎」が生まれる。高千穂、国見が丘から見下ろす「雲海」から、銘柄名はそのままずばり「雲海」。まさに地元の原料と一言で宮崎高千穂・五ヶ瀬をイメージできる見事なネーミングといえるだろう。

そば独特の「青臭さ」「ホコリくささ」などマイナス点の改良を重ね、すっきりと軽やかで臭みのない風味にしたこと、その頃主流であった透明の一升瓶をグリーンボトルに変えたこと、高級料飲店でも飲まれるようにと720mlの黒の化粧瓶を使用したことなどが成功し、徐々に販売を拡大した。

その後、高級志向、健康志向、福岡という都市圏で市場を展開したことなどから、昭和51年にはナショナルブランドに成長。歌手の川中美幸さんをCM起用するなどで、そば焼酎雲海はその後安定成長を続け、昭和53年、雲海酒造株式会社に社名変更をした。

左は、創業当時の「とうきび焼酎」。ボトルはその当時のもの。右は発売当初の「そば焼酎雲海」の復刻ボトル。味わいがあってステキ。