10品10銘柄のすごい内容!!
気になる料理と合わせる日本酒、写真とともに説明しよう。まずは、ウエルカムドリンクとしてあさ開の「水の王」。ライムを搾って爽やかに。
前菜。レバーのパテ。北部イタリアでは定番の前菜。いくぶん食べやすい仕上がり。これには日本酒度-22という甘みとボディーのある大和川酒造「純米カスモチ原酒しぼりたて」。レバーと甘口酒という定石できた。
本日この「カスモチ」のおいしさに開眼。一瞬甘くて驚くが、意外なことに後を引くおいしさ。飽きないコクがすばらしい。ゆっくり飲んでみたい逸品。
塩鱈のリエット風(マンテカート)ポレンタ添えに「禅」。さすがに「禅」の品のよさが際立つ。「大吟醸は外国では受けがよくない、奥に旨味のあるタイプが人気」とは手島さん。
エビと茄子のトルティーノと「白鷹・吟醸・生貯蔵」。料理が和食っぽく感じる。ソースにも日本酒使用。日本酒を意識したか?
きくいものフラン・バーニャカウダソース。出ました、人気のバーニャカウダ。ソースの塩っ辛さが日本酒をおいしくする。アンチョビは日本酒に合いそうだ。にんにくはあえてなし。お酒は「五橋・木桶造り・純米酒」。「木桶造り」といっても木の香りが残るものではない。「生もと造り」らしく酸が感じられる飲み応えあるタイプ。
これは、錫のお猪口でお燗体験もさせてもらえた。紅芋のチップスととてもよく合う。日本酒は甘さを持った食材にもよく合うことがよくわかる。
なんと酒造好適米「吟ぎんが(岩手)」を使ったパルミジアーノのリゾット。「天狗舞・純米吟醸」と。山廃のボディー感にはもっとどーっさりパルミジアーノがほしいところ。酒米のリゾットはおじやっぽい食感だけど、このトライ精神に拍手!
豚フィレの香草パン粉焼き。あさ開「純米吟醸」。「日本酒なので白身の肉をあわせた」とは林さん。
プロヴォローネと24ヶ月熟成のパルミジャーノ。天狗舞の「古古酒 純米大吟醸」。3年熟成酒は思えないほど軽やかに感じる。ここまでイタリア料理を食べてきたせいか?お酒の色も透明度が高く熟成色は見当たらず。チーズに合わせて「お燗」もよかっただろう。特に熱を加えるとチーズはより滑らかさがでたかも。
チーズにあわせ真澄の「七號」も。山廃造り。なめらかさとコクと酸のバランスがすばらしく、舌にぽってりと存在感のある、緻密でそれでいて上品な旨味に驚く。後味のドライさと余韻の長さがすばらしい。ワンランク上の味わい。感動の一本。あらめて飲みたい。
フォンダンショコラとミルクジェラートと「北雪 大吟醸生酒」だ。
「第三の味わいが生まれることがマリアージュ」という観点でいえば、一番マリアージュ体験ができたのはこの組み合わせ。チョコレートの甘さと苦味、ミルクの脂肪分からくるコクと滑らかさ、日本酒の艶、甘さ、新酒生酒らしい苦味、アルコール感などが三つ巴になり次々と新しい味わいを生み出してくれる。新しい楽しみ方が見えてきそうだ。
新鮮な体験で興奮気味の会場と本日のお酒たち。
これがこの会オリジナルの枡。
→みなさんも日本酒とイタリア料理を楽しむ会に参加しませんか?