全量を100年物の「木槽(きぶね)」で搾る
100年使用の「木槽(きぶね)」。手間暇かかるが全量この搾り機を使う。 |
あの四角い酒の粕が大量にできる大きな搾り機「ヤブタ式」の搾り機はここにはない。衛生的な造りを目的に2006年から内部をステンレスにしたが、100年以上使っている「木槽(きぶね)」による上槽を、今でも、全量行っている。
一目見て、相当思い入れがあるなとわかる麹室。 |
麹室は、山形産金山杉の正目、特に白くて太い部分のみを使用という贅沢な造り。
「自分で設計しました。いろいろ勉強していくうちに一流の技術者と仕事がしたいと思って。この麹室、まるで公民館からオペラハウスに変わったくらい差がありますよ」と笑う。もちろんこの麹室は「ゆっくり丁寧に麹造りをしたいから」という思いから新築したものだ。
タンクは本醸造と大吟醸が1本づつ、ほかは全部純米。 |
しっかりと発酵中。「高泡」状態のタンクから、心地いい果実のような香りが立つ。 |