日本酒/日本酒関連情報

今、世界でSAKEブーム(3ページ目)

今年11年ぶりに日本酒輸出量が過去最高水準に達した。国内消費が減少の今、海外での日本事情をさぐってみた。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

アメリカでの売れ筋は?

TURE SAKEのBeau Timken氏。プロフェッショナルの日本酒テイスターであり酒ソムリエである。(同社サイトより)
超高級星付きレストランから、カジュアルな居酒屋、さらにはノン・ジャパニーズ経営の和食系レストランを含め、幅は広いが720mlで4,000円程度の「Premiun Sake」(純米酒、大吟醸酒など特定名称酒)が売れ筋で、冷酒や常温でワイン的な飲み方が増えている。

なかには冒頭に書いたように100ドル、200ドルが売れ筋レストランも存在し、一部には数百万円といわれる幻の日本酒を取り扱うレストランまであるという。ロマネ・コンティもびっくりの価格ではないか・・・。

また外食で日本酒を経験した人たちの家庭消費もふえつつあり、スーパーなどでも720mlで500~600円程度の商品が動き始めているらしい。

現在、アメリカで人気の銘柄は、男山、くろさわ、久保田、若竹鬼ころし、春鹿、八海山、辛丹波、出羽桜、菊水・・・など。また、大七や真澄、南部美人、酒一筋など、日本でも人気の地酒蔵や通好みの小蔵のアイテムも目立ってきている。

・(左)=「かぐやひめ」(Bamboo Princess)は京都産。300ml、10ドル(TRUE SAKE価格)。
・(中)=実際にTRUE SAKEで扱われている男山(北海道・旭川)。1800mlで45ドル(同)。
・(右)=同じくTRUE SAKE扱いの若竹鬼ころし(静岡)。720mlで25ドル。

  ■サンフランシスコのSAKE専門店『TRUE SAKE』のサイトはこちら。



海外でも「さしつさされつ・・・」の文化が広がってくれるだろうか。
同じ日本を代表する蒸留日本酒=焼酎に関しても、右肩上がりを見せている。

アルコール度数によって種類がかわるアメリカのリカー・ライセンス制度の中で、焼酎は、取得がむずかしい「ハードリカー・ライセンス」の範疇に入るのが問題視されていたが、それでも、日本の焼酎ブームとアメリカの日本食ブームにのり、2002年には前年比50%増、2005年も前年比20%、金額でも2002年から2005年にかけて3倍強と高水準をキープしている。(参考:JETRO平成17年度 食品産業の国際化可能性調査)


以下はプレミアム酒を楽しめる人気店のサイト。旅行の際に覗いてみるのもオツなもの。 

「LAとアトランタにある人気日本食レストラン“GEISHA HOUSE”」
「LAやラスヴェガスで人気の“すし六 SUSHI ROKU”」
「NYからはじまったファンキーな寿司レストラン“SUSHI SAMBA”」
「日本酒バーが隣接するセレブ御用達の NY SUSHIダイニング“Bond Street Restaurant”」


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます