日本酒/日本酒関連情報

「長期熟成酒研究会」講演会リポート

長期熟成酒研究会・長期熟成清酒勉強グループの第26回勉強会に参加した。長期熟成酒で知らぬものがいない『だるま正宗』白木恒助商店の若き代表者のお話を聞いた。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

長期熟成酒研究会・長期熟成清酒勉強グループの第26回勉強会に参加した。長期熟成酒で知らぬものがいないといわれる『だるま正宗』白木恒助商店の若き代表者のお話を聞いた。

テーマは「熟成酒を売る」・・・という売り手の方向けの講演会だったが、いやいや、買い手の方々にとっても役立つ情報が満載。意外に知らない古酒の楽しみ方、新しい商品など、話題は盛りだくさんだ。


白木恒助商店、7代目は女性。白木滋里(しげり)さん


業界人向けに古酒ビジネスを語る滋里さん。
『だるま正宗』といえば、まだここまで古酒が知られていない時代から、果敢に古酒を取り扱ってきたメーカーだ。

今回お話をうかがったのが、7代目 白木滋里(しげり)さん。女性だ。昔、私がワインバーの店長をしていたときに「SHIGERI」という名前の日本酒古酒を扱っていたけど、はっは~~ん、この人の名前だったのか・・・・。

地元(岐阜)の大学を卒業後、農大、滝野川の試験場で勉強後、秋田「爛漫」のメーカーに就職後ご結婚。地元に戻り、現在二児の母。父上、母上、ご主人と滋里さんの4人と、あと3~4人のお手伝いの方で蔵を切り盛りしている。
現在200石。ふ~~ん、もっと多いような気がするが。
でも、蔵には5000リットルの古酒がストックされているのだとか。すごい。


古酒3種飲み比べセットが人気


3年5年10年の飲み比べセット
人気の商品は、2,730円の古酒3本セット。
3年、5年、10年の古酒の180mlボトルのセットで、六角形の箱入りだ。古酒は初めてだから試してみたいとか、ちょっとずつあれこれ飲み比べしたいとか、ヴィンテージの違いを比べてみたいというお客様にはぴったり。



家庭で簡単に熟成可能な日本酒「未来へ」


「未来へ」は2000年から2007年までのヴィンテージが購入可能
もうひとつの人気商品が「未来へ」と名づけられたヴィンテージ古酒。

たとえば、赤ちゃんが生まれたとき、成人したとき、就職したとき、結婚したとき、会社を設立したとき、孫が生まれたとき、退職したとき・・・などなど、人生の中で記念となるときに購入し、数年後の、そう、まさに「未来」にむけて熟成させて、記念日をその古酒とともに楽しもうというロマンあふれる商品だ。


自分の子どもや孫のために、またはプレゼントにも使える
うれしいのは、家庭のなかで常温でそのままおいておけるところ。長年の研究で開発された(かな?)特別な造りの箱とボトルなので、なんと、蔵の中と同じ条件で熟成できるのだとか。これはすごい!

子どもや孫が成人する、まさに20年後の「未来」にも美味しく飲める日本酒でなければいけないわけだから、これは古酒のパイオニア、白木酒造ならではの商品といえるだろう。

もうひとつうれしいのが、オリジナルのラベルを作ってもらえるところ。赤ちゃんの写真や会社設立に関するラベルなどを作ってくれる。ご両親やおじいちゃんおばあちゃんにはたまらなくうれしいボトルになるだろう。
最近、孫のためにこの「未来へ」を購入し、「20年長生きしなくちゃいけない」といってタバコをやめたおじいちゃんがいたなんて、ほほえましい話もある。ふふふ。

さらに、その年の新聞記事をつけてくれたり、裏ラベルにはその年のニュースを記載してくれるサービスまである。これまたすごい。

詳しくは『だるま正宗』まで。

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