日本酒&チーズの相性総まとめ
チーズの基本7種を軸に日本酒との相性結果をみてきたが、最終回は、すべての点数チャート表と、お燗とチーズの相性と、日本酒を軸にしたマトリックス図の公開で締めとしたい。月の桂の「吃驚仰天(びっくりぎょうてん)」はかわいいボトル入り |
【チーズ】今回は基本的な7タイプの輸入ナチュラルチーズを用意。
(1)フレッシュ・・・・・・・モッツアレラ(牛乳)
(2)白カビ・・・・・・・・・カマンベール・ドゥ・ノルマンディー
(3)シェーブル(山羊乳)・・サントモール・ドゥ・トゥーレーヌ
(4)ウォッシュ・・・・・・・エポワス
(5)青カビ・・・・・・・・・ロックフォール
(6)セミハード・・・・・・・サンネクテール・レティエ(工場製)
(7)ハード・・・・・・・・・コンテ(16ヶ月熟成)
★今回のチーズはすべて「フェルミエ」より購入。
もろみ袋から滴り落ちる極上の一滴を集めた「雫」 |
(1)発泡性(爽やか)・・・月の桂・発泡純米「吃驚仰天」(びっくりぎょうてん)
(2)大吟醸(華やか)・・・司牡丹「雫酒」純米大吟醸
(3)生 酒(軽やか)・・・一ノ蔵・本醸造生酒「ひゃっこい」
(4)純米酒(旨味)・・・大七・純米生もと「CLASSIC」(クラシック)
(5)古 酒(熟成)・・・・達磨正宗・十年古酒
★今回の日本酒は「日本名門酒会」よりご協賛。
すべての相性点数のチャート表は以下のとおりだ。
《注》「日本酒&チーズ・相性研究会」参加者(酒類ジャーナリスト、ワイン醸造技術研究者、チーズ専門家など)16名を対象に実施。清酒五種とチーズ七種を用意し、スコアリングで相性をチェックした。相性評価は5段階評価(1点=不適合、2点=やや難あり、3点=良い、4点=かなり良い、5点=最高の相性)で採点し、その平均値を算出した。 |
安定した人気の大七生もとクラシック |
続いてよかったのは青字の組み合わせ。なかでもコンテと純米酒、コンテと古酒は特に良い相性だった。全体に、純米酒と古酒が健闘している。
また、意外なところでは、発泡清酒もチーズとの相性はいけるようだ。ワインとチーズの相性体験でも、実は、やや甘めの発泡酒がかなり健闘した。発泡酒はワインでも日本酒でもチーズとの相性がいいものなのかもしれない(ビールはどうかな)。
つづいて、日本酒軸のマトリックス図。
あめ色になった十年古酒。ますます注目の熟成酒だ。(=左)、一ノ蔵・本醸造生酒「ひゃっこい」(=右) |
これを見ると、発泡清酒と純米酒が、かなりの許容量を持つことが分かる。
純米酒は想像通りといえるかもしれないが、発泡酒の健闘ぶりは注目に値する。
古酒は、やはり個性の強いチーズ、エポワスやコンテが突出しているのも納得だろう。