発端は「日本酒とチーズ、意外にいけるんじゃないか?」
ワインとチーズの相性や組み合わせのルールというのも、フランスを中心に世界中で語られているし、ソムリエの資格試験のときなどは、必ず、組み合わせのいい例などが出題されるほどだ。いわばワインとチーズは一緒にあってあたりまえのベストカップルなのである。
しかし、われらが日本酒も、実は、チーズとの相性は抜群なのである。
居酒屋やビヤホールメニューの「カマンベールのフライ」や創作料理店で出た「クリームチーズの酒盗がけ」と一緒に飲んだ日本酒がことのほかおいしく感じて驚いたり、お手軽なプロセスチーズとかとろけるチーズとかスライスチーズの簡単おつまみに日本酒を合わせても、日本酒の旨味がぐぐっと感じられてびっくりしていたのだ。
「日本酒とチーズ、意外にいけるんじゃないか」
「チーズにもいろんな種類があるけれど、どんなタイプが日本酒に合うのだろう。日本酒も吟醸や純米や発泡酒などとさまざまあるから、きっと相性のいい組み合わせというのが、ワイン同様あるはずだ」
そう、思い立って開催したのが『日本酒&チーズ相性研究会』だ。
ワイン・日本酒・チーズのプロフェッショナルと愛好家の方々に集まっていただき、日本酒とチーズの組み合わせのテイスティングを行った。
開催日は、2006年12月23日(土)。
会場は、日本橋馬喰町「岡永倶楽部」
メンバーは、ワイン・日本酒・チーズのプロフェッショナルと愛好家の方々16名。(うち男性6名女性10名)。
日本酒とチーズのラインナップは以下のとおり。
【チーズ】今回は基本的な7タイプの輸入ナチュラルチーズを用意。
(1)フレッシュ・・・・・・・モッツアレラ(牛乳)
(2)白カビ・・・・・・・・・カマンベール・ドゥ・ノルマンディー
(3)シェーブル(山羊乳)・・サントモール・ドゥ・トゥーレーヌ
(4)ウォッシュ・・・・・・・エポワス
(5)青カビ・・・・・・・・・ロックフォール
(6)セミハード・・・・・・・サンネクテール・レティエ(工場製)
(7)ハード・・・・・・・・・コンテ(16ヶ月熟成)
★今回のチーズはすべて「フェルミエ」より購入。
【日本酒】
(1)発泡性(爽やか)・・・月の桂・発泡純米「吃驚仰天」(びっくりぎょうてん)
(2)大吟醸(華やか)・・・司牡丹「雫酒」純米大吟醸
(3)生 酒(軽やか)・・・一ノ蔵・本醸造生酒「ひゃっこい」
(4)純米酒(旨味)・・・・大七・純米生もと「CLASSIC」(クラシック)
(5)古 酒(熟成)・・・・達磨正宗・十年古酒
★今回の日本酒は「日本名門酒会」よりご協賛。
7種類のチーズを軸に、5種類の日本酒を飲み比べ、相性の良し悪しを見るスタイルで行った。
コメントは7×5で35枠というハードなものとなった。
さて、結果はいかに・・・?
→今回は「モッツァレラチーズ」。次のページで結果を発表します!