お神酒つくりの蔵としては最古の蔵
7月後半、真夏の真っ盛りに奈良に出向いた。目的は「春鹿」を造る、「株式会社今西清兵衛商店」を訪ねること。真夏の日差しの中、天然記念物のご存知鹿たちも、ぎらぎら太陽の元、春鹿ならぬ夏鹿になって私を迎えてくれた。趣のある春鹿蔵元、正面。 |
この日は春鹿ならぬ真夏鹿であった。 |
酒名はまず、春日大社に仕えていたことと、春日の神々が鹿に乗ってやってきたという伝説から、「春日神鹿」(かすがしんろく)と名付けられ、のちに「春鹿」(はるしか)に改められたという。
現在も3月13日には日本3大勅祭である春日大社『春日祭』に供御(くご)される白貴(しろき)は、
この今西家が春日大社の酒蔵『酒殿』に出張し、ご奉仕されているのだとか。
お神酒つくりの蔵としては、日本で最も古い蔵になるだろう。
ちなみに蔵見学のあと春日大社に行き、酒造りの場所を見せてくださいとお願いしたが、
お断りされた(←当たり前)。
温かみのあるこの看板が、私たちを迎えてくれる。 |
入り口をはいるとショップになっている。 |
夏はお酒つくりは休み。きれいに磨かれた大きなタンクの上には橋が渡してあり、行き来できるようになっている。 |
新型の機械導入にも意欲的。平成3年に取り入れた自動製麹機。一気に1000kgが出来る。ちなみに普通は400g程度。全国に50台しかないそうだ。 |
夏は奈良漬つくりの季節。ここは奈良。まさに奈良漬の本場だ。 |
この時期のおすすめは、絶対、ひやおろし!
秋におすすめなのは「ひやおろし」。
今年リニューアルした「ひやおろし」は、純米吟醸生詰め酒として発売される。
720ml 1,365円(税込)。1800ml 2,730円(税込)。
9月上旬より発売されるが、10月11月と少しづつ熟成していく。
生なので、購入後は冷蔵庫で保存したい。
酒造りとしては5代目にあたる今西清隆社長。 |
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