日本酒/酒造、酒蔵訪問

福井の銘酒「黒龍」の蔵を訪ねる2

福井県永平寺町の黒龍酒造のリポート第2弾。近代設備の龍翔蔵を紹介しよう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

伝統を重視した近代蔵『龍翔蔵』

蔵にうかがったのは3月上旬。まだまだ酒つくりが続いているときだ。
平成6年建設の「龍翔蔵」と名づけられた蔵の中を拝見した。
この蔵のコンセプトは、手造りをきれいな環境で無駄なく行うこと・・・だとか。
以下は、フォト日記風にご紹介していこう。



昔からある貯蔵蔵。お酒の香りが心地いい。



酒米の大袋。地元米「五百万石」も使用するが、酒造好適米「山田錦」の生産地として特A地区にランクされる兵庫県東条町産を使用している。
最近では“越の雫”という福井さんの酒米にトライ中とか。最近はやっと農家の方と話ができるようになったんです、と水野さん。



洗米機。数秒勝負の繊細な感覚が重要だ。



蒸し釜。温度管理、タイミングが命。



見てこの色!コバルトブルーの滑らかな水。
地下75メートルから汲み上げている。弱軟水。
この九頭竜川の伏流水(軟水)が黒龍の身上だ。



麹室はなんと9つある。麹の違いや使用のタイミングの違いなどを考慮すると9つ必要だったとか。



麹室の中。とても清潔だ。



酵母室。酵母室。酒母は自家培養している。女性も働いていた。スタッフがとても若いのが印象的。



貯蔵室の板張りの2階。直人社長は小さいころからここでよく遊んだのだとか。



もろ味を絞る「船」。ここから新鮮な新酒がほとばしり出てくる。



発酵が始まったばかりのタンクのなか。




★次回の黒龍酒造リポートvol.3は、「兼定島 酒造りの里」をご紹介します。お楽しみに。


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