桶仕込み保存会のイベント開催
実際に酒仕込みに使う桶はこんなに大きい。 |
「息をする木の桶でこそ醸し出せる味がある。木肌に棲みつく微生物が、人知を超えた働きをする。そんな桶が醸すもの・熟成させるものをゆっくり大切に味わいたい」がコンセプト。
記念講演“OKEトーク”は、小泉武夫先生の「桶と日本文化を考える」。
先生の「日本人というのは、桶というものに本当にお世話になっているのです。生まれたときは桶で産湯を使い、死ぬときは棺おけ(笑)。まさに任せてオケ~なのです!」というお茶目で説得力のある「つかみ」で思わず納得。
小泉武夫先生のお話はいつもチャーミングだ。 |
とくに、日本酒造りで使用される桶は、実に50種類もあったのだとか。これも驚き。日本酒と桶は切っても切り離せない関係なのだ。
日本は「木」の文化、中国は「石」の文化。桶は日本文化のまさに象徴なのですとおっしゃる小泉先生のお話はいちいち納得できる小泉チルドレンの友田でありました。
桶仕込みの日本酒、言いだしっぺは金髪青い目のアメリカ美女
セーラさんはとてもチャーミングな女性。 |
長野オリンピックで来日して以来、日本の伝統文化に魅了されたというアメリカ女性が、桶仕込みなんていまさら考えてもいなかった日本酒業界に訴えた。せっかくの優れた文化「桶仕込」を復活させるべきだと説得したのだ。
パーティーには田中長野県知事や辰巳卓郎さんも参加。 |
他文化からの視線でこそ再発見できる優れた日本文化。われわれ日本人の無くなりかけた感性を彼女が目覚めさせてくれたというわけだ。