狙った先は南房総
野島崎は「朝陽」と「夕陽」が見られる場所。 |
今回は南房総。目的は温泉のほか、ズバリ、あわび、伊勢エビ、そしてサザエだ! 狙った先は安房(あわ)白浜。
この南房総というところは鉄道も高速もない、ある意味大変不便な地域だけど、おかげで汚されることなく残った自然が大きな魅力なのだ。
まずは車で東京からアクアライン&海ほたるを経由して木更津に入る。そこから富津館山道路を一路南下。お勧めは途中どこにも寄らずに一気に安房白浜まで行ってしまうこと。渋滞なしだと2時間くらい。思ったより早いぞ。
一気に目的地に行く理由は、今回の宿にある。
あわびラーメン!
せと食堂のアワビラーメン。こりこりさくさくのアワビ。出汁もきいている |
ズバリ「あわびラーメン」だ。あわびをラーメンに入れてどーすんだ、などどおっしゃらず、ここ房総は海女さんのメッカ、あわびのメッカ、安いんだから堪能しましょう。
白浜・野島崎付近にはおみやげやさんやお食事処が集まっている。この中のひとつ『せと食堂』はお昼時、結構な人気。850円というお手頃価格のあわびラーメンとあわびカレー(!)や、さんが定食(千葉名物で、鯵のたたき味噌和えを焼いたもの)や、さざえのつぼ焼きなどもある。
同じく、せと食堂のさざえつぼ焼き。旨味たっぷりでビックリ。 |
出汁はあっさり醤油味。軽い味わいなので、試しにカレーもいってみようかなと思うけれど、待て、ちょっと物足りないかと思うくらいのところで止めておきたい。なにせ本日のお宿は割烹旅館。山のような料理が出てくるのだから今から調整が正解。
ラーメン腹は野島崎散策でしっかりこなすこと。
15時に宿に入る理由
「割烹旅館 清都」 |
理由はもうすぐわかる。
今回の宿は、『割烹旅館 清都(きよと)』。目利きの板長が一から手造りする房総の幸と、貸切可能な露天風呂、露天風呂付き&オーシャンビューの部屋、リニューアルしたばかりの清潔な館内(ファサードは一見古い網元かなと思ってしまうが大丈夫、中はきれい)などなどうれしいポイントが満載。
帳場でチェックインし、館内の説明を聞き、お部屋に入って窓を開け、大きく海風を深呼吸をしたら、すぐさま浴衣に着替えましょう。そう、入るんです。すぐさまお風呂に入るんです。
『死海風呂』で塩抜き・毒素だし
「死海風呂」 |
そうあのイスラエルの死海のミネラル成分をそのまま取り込んだお風呂なのだ。もちろん輸入している本物。
なんでもこの死海の水は、普通の海水の10倍の塩分濃度で、殺菌力が強く、アトピーなどの皮膚疾患やリウマチ、関節疾患などに効果絶大で花粉症が良くなった人もいるほどなんだとか。さらに15分入ればサウナに45分入ったのと同じ効果があり、ダイエットや疲労回復、美肌効果も高いらしい。よくお肉やお魚に塩をしておくと身自身が水分バランスを調整しようとして水分を出すのと同じで、塩分濃度の濃いお風呂に入ると人間の身体からも余分な水分がじわじわと出てくるのだ(だから水分補給も大事)。
割烹旅館らしく懐石風。右の皿は千葉名産ピーナッツ豆腐。 |
このお風呂に入ったり出たり入ったり出たり入ったり出たりし、日頃たまった体と心の毒素出しをしたくて友田晶子15時にチェックインだ。
入る前、女将さんが「塩入りのクリーム石鹸があるのでそれでまず、髪の毛も顔も体もマッサージするように洗ってください。塩入なので泡は立ちづらいけどツルツルになります。そのあとゆっくりお風呂に浸かって。アトピーの人やもっとお肌きれいにしたい人は、このお塩で優しく身体を擦ってみて。悪いところはじっくり擦り込む。ちょっとしみるかもしれないけど・・・」と死海の塩をくれる。いいぞいいぞ。
でた~。船盛り。モノはかなりいい。カッコだけではない。 |
マジつるつる。
お風呂は浮く。塩分濃いから。
ちょっとしみる。
舐めると塩辛いのを通り越して苦い。ピリピリする。
で、ときおり着替えて部屋で休憩し、波の音を聞いて、また入る。
これを繰り返すと肌が白くなりしっとりモチモチになる。
本当に効き目ありーっ。
うう~ん、たまらん。
さらに、ここは夕陽が素晴らしい。宿のまん前、海のまん真中に、ドド~ンと太陽が沈む。その雄大な景色とともに温泉に浸かる・・・、ああ、こんな幸せがあっていいのだろうか・・・、と書きたかったのだけど、私が泊まったこの日は曇り&雨。残念ながら夕陽はおあずけ。
リポートできず。ごめんなさい。