日本酒のカップ酒が人気だ。
カップ酒といえば酔っ払いオヤジがスルメと一緒に電車の中、もしくは路上ですするイメージが強く、正直全く興味のないものだった。
火付け役は人気お酒屋さんの「味ノマチダヤ」と、立ち飲み居酒屋の「buchi」らしい。

マチダヤ潜入


マチダヤさんで購入のカップ酒たち。ラベルが個性的。金額は300円前後。
「味ノマチダヤ」さんはメディア露出の多い人気のお酒屋さんらしく、日本酒・焼酎の品揃えは目を見張るものがあるし、ワインも注目のものが並んでいる。さらにちょっとしたこだわり食材が豊富に揃っていて、まさにお酒飲みにとっては目くるめくワンダーランドといった風情だ。

店内の一角にあるリーチインに色とりどりのラベルで飾られた数十種類のカップ酒が並んでいる。これだこれこれ。いやはやしかし種類の豊富さもさることながら、驚くのは『早瀬浦』『黒牛』『菊姫』『豊盃』など、とてもカップ酒を造っているとは思えない人気銘柄がズラリ揃っていることだ。
こんなの昔からあったかい? いや、この企画で新たに製造したメーカーも多いのだろうなあ。なによりカップデザインがオシャレで気が利いている。これなら女の子にも「かわいい」などと手にとってもらえるだろう。うん、新たに造らなきゃこれは出来ないぞ。


buchiにも潜入


飲み物と料理はキャッシュ・オン・デリバリー。立ち飲みの基本だ。
さて、この新生カップ酒、どんな風に楽しむのかを実体験しに「buchi」にいってみた。場所は神泉。意外にモダンなインテリアまずビックリ。
まずは最初に飲みやすいタイプということで山形『上喜元』を注文した。一人だとカップのまま飲むが、二人だと小ぶりのグラスに注いでくれる。おすすめどおりあっさりして最初に飲むにはピッタリ。

次は大阪『秋鹿』。飛び跳ねる鹿のイラストが女の子好み。
さらに次はちょっとコクのある岩手『南部美人』。見返り美人のようなイラストは外国人にもウケルだろう。


赤いお魚もいる。
カップ酒は1合なので、あれこれ飲み比べが出来ないなあと思っていたけど、意外にそうでもないことがわかった。それはスタッフの女性陣が優しくおすすめ上手なのと(知識もちゃんとお持ちのようだし)、立ち飲みとは思えないほどメニューが充実していて美味しいからだ。

カップ酒にはスルメだとばかり思っていたが、タイミングよく出てくるヤリイカのセモリナ粉揚げや砂肝のコンフィや上州豚のカツレツや水ナスのサラダが、カップの蓋をカパカパ開けさせる。よく見ると厨房には4人のスタッフが。立ち飲みで表3人中4人というのは結構すごい。


早瀬浦もある。(=左)/こなきじじいだっているぞ。(=右)
モダンできれいな店内と勢いのある料理、感じのいいサービススタッフの相乗効果で、オシャレカップ酒のコンセプト「かわいい&本物」が十分に生かされている。聞けばオーナーは女性だとか。お店経営において、気を抜いていいところと抜いてはいけないところを上手に押さえられるバランス感覚がいい人なんだろうと思う。

足腰の弱さと根性のなさで「立ち飲みは頑張って30分」と思っていた私だが、気がついたらなんと4時間も立っていた。翌日筋肉痛だったけど、近所にあったら毎日覗いてしまいそうだ。



味ノマチダヤ
  ・住所: 東京都中野区上高田1-49-12
  ・電話: 03-3389-4551
  ・営業時間: 10:00~18:30


■buchi
  ・住所: 東京都渋谷区神泉町9-7 1F
  ・電話: 03-5728-2085
  ・定休日: 無休
  ・営業時間: 11:30-14:00/17:00-翌3:00



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