憧れの『小布施ワイン』に出~会~え~た~!(ウルルン風にどうぞ)
これが曽我さんとおすすめのシャル ドネ。ゆっくり話を伺いたいものだ。 |
7、8年前になるだろうか、とある雑誌の日本ワイン特集で、全国各地のワインを試飲&コメント仕事をしたときに、あまりの美味しさに「おおおっ、日本にもこんな本格派のものがあったのか」と驚いたのが、コレであった。
そのときはピノ・ノワールとシャルドネだったが、まさにブルゴーニュスタイルの本格派だったのだ。それから、ここのワインメーカーさんに会いたくて会いたくて、あちこちでラブコールを送っていたのだ。
ブルゴーニュで修業した曽我彰彦さんは、この日、にこやかな笑顔で「あーっ、あの素敵なコメント書いてくださった友田さんですかーっ」と驚いたように答えてくれた。そして私たちは静かに見つめあった・・・。
(ここからラブロマンスが始まってもよさそうだが、そうはならんところが現実なのですね)
テイスティングのアイテムをみると、今はピノ・ノワールよりメルローが主体のようだ。
「ピノ・ノワールはやらないんですか?」と聞くと「ええ、まだちょっと自信がなくて・・・」とまた笑顔。そういう率直なところも、また魅力であるが、昔飲んだここのピノは、柔らかくて、旨味があって、深みさえあって、本当にブルゴーニュのテロワール(土壌や気候を含めた風土や人のような意味)のようなものを感じたのだ。
ま、もちろん、小布施はブルゴーニュではない。小布施らしい、また曽我さんらしいワイン造りというものをしてほしい思う。
小布施のりんご酒も飲んでみたい
曽我さんのワインたち。 ラベルも個性的でしょ。 |
ブレンドワインは「VDP」(Vin de Paysの略で地酒の意味)だし、「Pommeau d‘Obuse(ポモー・ドブセ)」はノルマンディーのリンゴから造るデザートワイン「ポモー・ド・ノルマンディ」の真似だし、「Sogga Pere et Fils(ソガ・ペール・エ・フィス)」というシリーズワインのペール・エ・フィスというのは、フランスによくあるワイン商の会社名のようなもので、それをそのまんまつけるところも実におかしい。シャレかいな・・・と思う。
それに、シャルドネやメルローのほか、リースリングやヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、サンジョベーゼなどさまざまな品種ワインもあるし、発泡酒から甘口ワイン、秋には新酒、さらに、蒸留酒やフォーティファイドワインまで造ってらっしゃる。
さらにさらに「Domaine Sogga Miyamanishiki Jyunmai」というのもある、はい、よく読んでください、「曽我 美山錦 純米酒」ですよ~。そう、日本酒もあるのだ~っ。す、すごい。
もともと日本酒を作っていた蔵元さんだったからだ思うが、なんとも魅力的なワイナリーではないか。
ともかく一度お訪ねしたい。
また、一度、お試しいただきたい美味しさである。
I LOVE ハラモ・カップワイン
クラシックな会場はほんのりワインの 香りで充満 |
仕事の関係で甲府に行くことが多いのだが、中央快速「あずさ」や「かいじ」にのった時の楽しみが、車中でカップワインを飲むこと。その際によく見かけるのが「ハラモワイン」のカップなのだ。デザインもなんとも惹かれるかわいいもの。今回、原茂ワイン(株)の杉山さんにうかがったら、「赤がなくなってしまったんです。いまは白だけ」とのお話。赤が好きだったんだけどな・・・。これにサラミのおつまみが結構合って、ぐびりとやるたびに、車窓から見える相模湖や猿橋、大月、勝沼などの丘陵地がさらに気分よく眺められるのだ。
電車の中や甲府駅で買える。こちらもお試しあれ。
日本のワインは、魅力的な若手の台頭と技術の向上で、これからますます注目度アップまちがいない。
欧米に負けないもの、さらには日本らしい味わいのものになるよう、期待を持って見守りたいものだ。