日本酒/日本酒関連情報

NPO法人めざす「吟醸酒文化研究会」第1回イベント 澤乃井吟醸酒とフランス料理の会

吟醸酒文化と「日欧」飲食文化創造を意図し、NPO法人化を目指す『吟醸酒文化研究会』主催の初イベントが開催された。第1回目の今回は「澤乃井」とフランス料理の相性体験。潜入レポートがコレだ。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

吟醸酒文化と「日欧」飲食文化創造を意図し、NPO法人化を目指す『吟醸酒文化研究会』主催の初イベントが開催された。第1回目の今回は、東京武蔵野の銘酒『澤乃井』(小澤酒造株式会社)の各銘柄とフランス料理の相性を体験するという内容だ。
何をかくそう、日本酒ガイドのこのワタクシ、このての会に参加するのはかなり久しぶりなのだ。まったくもって勉強不足の上、「やっぱ日本酒には刺身か干物でなくてはのう…」、などと頭の中が一昔前の日本酒ヘビーユーザーばりに硬直化してしまっていて、吟醸酒に洋食を合わせることに、なんとなく腰がひけていたのだ。
小澤酒造、奥様によるご挨拶
       小澤酒造、奥様によるご挨拶
これではいかん。ということで、出かけていきました、新宿パークタワービルの『カフェーズ』へ。ここはフランス料理文化センターと提携しており、カジュアルな中にも質の高い料理やサービスを提供してくれるレストランとして知られている。
また禁煙レストランでもあり、オーガニックにも力を入れているとのこと。ご興味ある方はこちらまで。

さて、まずはじめに、澤乃井社長の代理で奥様のご挨拶。
つづいて、フランス料理文化センター事務局長の大沢晴美氏から「フランス料理に日本の食材が入ってきた今、日本酒が入るいいチャンス」という、なんとなくうきうきするご挨拶をいただき、コースのスタートとなった。




プチトマトのマリネ
         プチトマトのマリネ
辛口にごり酒
         『辛口にごり酒』

ミントのほかにシードルと蜂蜜で味つけされたトマトのマリネ。プチトマトが甘いので「辛口」が生きる組み合わせ。ミントの風味とにごり酒のフルーティーさが実に心地いい。微発泡しているのでさわやかな口当たりもよく合う。本来冬にしか飲めない生のにごり酒だが、摂氏0度の蔵元専用冷蔵庫で長期保存したものを出してくださった。贅沢。
爽快さと原酒の力強さを同時に楽しめるこの「辛口にごり酒」は11月予約の限定販売。今年の秋は要チェックだ。



焼き茄子とサーモン
         焼き茄子とサーモン
生もと 水乃記憶
       『生もと 水乃記憶』

これは料理もお酒もどちらもあっさり系の印象。お酒は『生もと』だがかなりソフトな仕上がりの生もとなので、茄子とサーモンのみずみずしさに合う。卵にコクがあるので、全体もうすこしがつんと塩をきかせると、よりお酒が進みそうな感じがするのだが、うう~ん、これは酒飲み頭に凝り固まっているからでしょうかね~。
『水乃記憶』というネーミングは、創業から300年のすべてを見てきた澤乃井の「水」に敬意を払ってつけられたのだとか。澤乃井らしい洗練された大吟醸の風味を楽しめる。使用米は特Aの山田錦を35%精米。

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