翌日は人気のアメリカンカフェ【Sarabeth's】でサンドウィッチの昼食をとったあと、ニューヨーク州で造られているワインのみを扱うワインショップ『Vintage』へ。一応、本職ワインコーディネーターですからね。チェックしないとね。その後、あの【グランド・ゼロ】(ワールド・トレードセンタービル跡地)を見学。
最上階のレストランには数種の日本酒がオン・メニューされていたのだとか・・・。合掌・・・・・。
グランド・ゼロ。今は瓦礫もなくなってますが、隣りのビルは崩壊したまま
夜は、ハーレムで本格的なソウル・フードとジャズ&ブルースを堪能。かなりお勧めでした。ハーレムといっても知った人と行けば大丈夫。興味のある方はStudio Gumboまでお問い合わせを。ツアーもやってくれます。
3日目は邦人向けのスーパーで日本酒コーナーを探索。
意外にたくさんの種類が置いてあり、ちょっとビックリ。ちゃんとリーチ・インで温度管理もされており、なかなかでしたよ。
さらに、高級ワインショップ『Sherry-Leamnn』でも司牡丹や一人娘など有名銘柄を取り扱いでした。
お昼はチャイナタウンで飲茶を楽しんだあと、自然史博物館のプラネタリウムへ。ここはなめちゃいけません。最新の機器で壮大な宇宙のストーリーを楽しませてくれます。ナレーションはハリソン・フォード。前はトム・ハンクスだっだらしい。イケてるキャスティングでしょ。
こも樽もあります
さて日本酒。
211 East 43rd Streetにある『酒蔵』は、ここは銀座かと見間違うばかりのシチュエーションで、カウンターやテーブル席も木作りで和み系。もちろん地元ニューヨーカーに人気の店。
料理は完全に日本風で、日本酒はグラスや枡、もしくはボトルで司牡丹や天山など人気地酒をいい状態で楽しめます。また同じ経営で、ぐっとアンダーグラウンドな雰囲気で日本酒をやれる店もありました。
240 East 9th Street 『Sake Bar decibel』がそれ。怪しく暗めの店内で、カウンターで額を寄せ合わせ、密談・・・みたいな雰囲気。そう、西麻布って感じかな。さらに、同経営の『蕎麦屋』229 East 9th Streetも入りやすくお勧めです。
二次会に行ったところも実に良かった。
56 3rd Ave『Lan』。ここはいわゆるSushi&Grill Barで、モダンな雰囲気で食事が出来る店。
我が故郷福井県の一本義酒造『吟香梅』は日本酒に梅を漬け込んだもので、あっさりと飲みやすい。本日のお勧めと言われて食べたマグロのにぎりは、適度な脂と旨味たっぷりでもう最高の味わい。いやいや、ボストン沖のマグロはいいとは聞いていたけど、マジウマでした。
フ~、またまた、たっぷり食べて、しこたま飲む旅となりましたが、NYの日本酒事情・・・・、日本酒という前に、もうとにもかくにも、SUSHIブームという空気で、正統派から、ご存知カリフォルニア巻きなどロール系アーチ系から、ニューヨーク風アレンジ系から、なんだかわかんない系まで、あっちもこっちもSUSHIだらけといった感じ。それに付随して、日本酒をということなわけですが、まあ、日本酒といえば[Hot Sake]ばかりの一昔前より、冷やで楽しめる地酒を置くところが増えた印象でした。なかには、純米、吟醸、本醸造をしっかり説明しながら売るところもあり、本国日本と同じような飲み方が出来るなあと、安心&感心した次第。
とはいえ、「流行」といった部分もあり、日本酒をやるのはエグゼクティブ、といった感もぬぐえません。ま、日本でのワインだって当初そうでしたから、ね。
これから、日本でのワインのように、日常的に日本酒を楽しんでくれるようになるとうれしいなあなどと願いつつ、機上の人となったのでした。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。