いやいや別に対決というわけではない。
偶然同日に重なった「福井」と「鹿児島」のおいしいもの物産フェアに行ってきたという話。昼にホテル・ニューオータニで行われた「ふくいインビテ－ションフェア2002」（参加者数約500名）と、夜に東京プリンスホテルで行われた「鹿児島の夕べ」（同800名）は、ともに10数回と回を重ねる格式あるフェア。いずれも招待状がなければ参加することはできない。
会場に入れば、熱気ムンムン。県下随一のご自慢の食材を紹介する人たちと、地元ならではのおいしい情報を逃すまいとする参加者たちで、大変な盛り上がり。県関係者、食の業界人、おいしいものにチトうるさい文化人、芸能人が大勢詰めかけた。
■福井vs鹿児島 うまいものの部
お酒に行く前に、どんなものが並んでいたか、ご紹介しよう。
まず「福井」のほうは越前ガニのかにすき鍋、甘エビ刺し身、若狭ガレイの一夜干し、若狭フグ刺し、若狭の鯖寿司、大野サトイモ田楽、福井生まれコシヒカリの炊き立ておにぎり手すきおぼろ昆布巻き、越前おろしそば・・・・・。
「鹿児島」は鹿児島黒牛ステーキ、鹿児島黒豚しゃぶしゃぶ、奄美の鶏飯（けいはん）なんさつ完熟金柑、鹿児島茶、とんこつラーメン、かるかん・・・・・。どうです。海の幸、山の幸、里の幸が目白押し。いやあ、もう、お腹一杯・・・・フ～・・・・って、なに、お酒? お酒情報はどうしたって? あらあら、忘れてました。いや、忘れちゃいけない、私はお酒ガイド・・・。
■福井vs鹿児島 お酒の部
こちらもまずは「福井」から。
福井に銘酒は数あれど、今回のフェアを一手に引き受けPRにやってきたのが、福井県は鯖江市の蔵元『梵』（合資会社加藤吉平商店）。創業万延元年（っていつ？）の老舗（だって現在十一代目だからね）であるこの蔵が造り出すお酒は、徹底した酒質管理と1年～5年の熟成を経て出荷されることで知られる、通好みの逸品。国内だけではなく、国際コンクールでの受賞回数も多く、カンヌ国際映画祭の晩餐酒としても、また世界各国の公式晩餐会の公式酒としてインターナショナルな人気を博している。
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