こちらが全力投球すると、こどもは必ず何かを返してくれる
■パン工場長谷川 晶子
パン工場のスーパーバイザー(工場長)として勤務
Q1.キッザニアでこどもが職業体験している時の、特に印象的だったこどもの様子やこどもが口にした内容を教えてください。
A1.こどもたちの個性や感受性の素晴らしさに日々驚いています。例えば未就学児の皆さんは純粋に将来パン屋さんになりたいという気持ちできてくれるこどもが多いようです。そして、年齢が上がるにつれて、ちょっと照れていたり、「パン職人としての体験?何ができるんだ?全部の工程ができるわけじゃないし・・・」と思っているお子さんもいるようです。
パビリオンに来るこども達は、それぞれ本当に異なる意識や意欲でアクティビティに取り組んでいます。期待や不安で胸をいっぱいにして。発酵した生地を触ってみる時のこどもたちの生き生きした表情。「ありがとう」と言って見せてくれる笑顔。全力投球すると、必ず何かを返してくれます。毎回、30分の素敵なミラクルに感謝する気持ちです。
Q2.キッザニアでこどもが職業体験した時の、特に印象的だった保護者の方の様子を教えてください。
A2.パビリオンのドアに入ると、泣き出してしまうこどももいます。並んでいる間もアクティビティ中もずっと見守っていた保護者の方が最後までやりきったこどもを出迎え、「よくやったね!!」と声をかけているのを聞くと、「本当によくやったね!!」と、こちらも声をかけたくなります。「お世話になりました。」と、おっしゃっていただくとこちらも嬉しさひとしおです。
Q3.こどもが職業体験している様子をご覧になって、思われていた以上にこどもはこんなことまでできるのかと感心されたことを教えてください。
A3.パン工場は実は『知識を身に付ける』パビリオンです。私達が、材料についてのお話をしている時、こども達の好奇心に溢れる瞳で真剣に耳を傾ける姿には感心します。ものすごい集中力です。