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「オレゴン子連れ留学」著者、女性新聞記者に逆取材 子連れ留学で得たものは(6ページ目)

「オレゴン親子留学」の著者、井上純子さんに18ヶ月間アメリカで過ごしたお子さんについて、また、日本とアメリカの教育についてお話をうかがいました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

日本の学校のIT化は、アメリカに比べたら、おそろしく遅れている


Q.帰国されて、お子さんが感じるオレゴンと日本の違いは?また、その違いによることで、苦労されたことはありましたか?

A.上の子が、日本より先に、アメリカで小学1年生になったので、あちらのやり方に先になれてしまいました。帰国して初めて体験した日本の学校のやり方には、わたしの方が面くらいました。

アメリカでは、すべての連絡が電子メールでしたので、子どもの連絡帳の出し忘れもなく、スケジュールの把握が楽でした。宿題も、親にメールで知らされるから、とても計画が立てやすかったです。

日本でも、連絡が電子メールだとありがたいと思って、日本の小学校で先生に「パソコンの電子メールは使いますか?」ときいてみましたが、「・・・・・・」。返事はなかったです。日本の学校のIT化って、アメリカに比べたら、おそろしく遅れています。 

先日、小学1年生の下の子の国語の宿題を見て、驚いたことがひとつあります。「つぎのぶんしょうの中で、『は』『を』『に』にマルをつけましょう」という問題だったのですが、その例題が「おとうさんは、かいしゃにいった」「おかあさんは、やおやさんにいった」というのがありました。

お父さんとお母さんの役割を決め付けている例題なので、こんなのを出したら、アメリカではPTAからすぐに突き上げられることでしょう。日本は、こういうちょっとした男女差別などには、まだまだ鈍感だと思いました。    


たいへんお忙しい井上さんに、日米の教育の違い、お子さんの様子など、たくさんのエピソードを交えて、楽しく詳しくお話していただきましたこと、感謝いたします。

アメリカでのお子さん達の様子をうかがうと、言葉でも苦労されたようですが、「わからへんよ、もちろん」「しゃーないやん、アメリカ人ちゃうねんから」と、のほほんとされていた様ですね。留学は、子どもの性格によって向き不向きがあると思いますが、井上さんがおっしゃられているように、得るものは大きいと思います。

海外で過ごすことで、視野を広く持つことができ、日本の良さを改めて知ることができる親子留学。井上さんからお話をうかがうと、少し身近に感じることができました。興味のある方は、チャレンジする前からあきらめないでいただきたいなと思います。



【関連サイト】

「オレゴン子連れ留学奮戦記」





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