壁一面あっと驚くザクロ色!店内は鮮やかなザクロ色。でも不思議と落ち着く空間だ。壁は一面ピンクのような紫のような、レストランではあまり見かけない色。(グルジアあたりでよく食されている、ザクロをイメージしているのかしら?)店内に入ると、ここはブティック?とまずその雰囲気に驚く。が、席に座ると、次第に居心地がよくなってくるから不思議である。所々にセンスのよいロシアの調度品が飾られているから?店内には日本語が一切見当たらないから?とにかくいろいろなものがマッチしていて、店内は上品にまとまっている。しかも異国情緒は満点。カフェと謳っているけれど、雰囲気は完全にレストラン。ちょっと目立たないビルの地下にあるし、ここはまさに隠れ家レストランといえるのかもしれない。サービスするのは、若きロシア人女性。てきぱきとしていて愛想が良く、心地よく食事が楽しめる。手間をかければ価格は下げられるピリッと辛みの効いた鶏肉のグリル「タバカ」。驚くほどにジューシーで食感もプリプリ。添えられたたっぷりのフレッシュハーブも嬉しい。良心的な値段にも注目したい。「良心的な価格ですね。これならいろいろ食べられて嬉しいです。」とオーナーシェフにいったら、「普通のことをしているだけですよ。既製品を使わずに、手間を惜しまずに作っているだけです。」との答えが返ってきた。“素材を極端に重視するよりも、とにかく火の通し方に気を配りながら、下ごしらえに手間をかけること。そして、ケーキなどでもどんなものでも極力既製品や半製品を使わずに手作りすること”。そうすれば、値段を下げられるのだという。3,000円でお腹いっぱいになってもらうのが一番。懐も心も満たされて、グルジアとロシアの文化をこころゆくまで楽しんでいただければ嬉しい。そんな想いが強いようである。(以前、1万円でコースを組んでもらえないかとお客にいわれたとき、ウチはそういうお店ではないので、と丁重にお断りしたそうだ。)前のページへ1234次のページへ