ついに待望のあの地域の料理店がオープンした!
東京にはなんてたくさんの国のレストランがあるのだろう。いまや人気のベトナム、タイ、韓国をはじめ、アフリカや南米、さらに最近ではブータン料理店までもオープンした。本当にそれはもうたくさんの国のレストランがあるのに、なぜわたしが惹かれる“あの地域”のレストランはないのだろう。きっと日本人の舌にも合うだろうから、やり方によっては定着すると思うのだけれど・・・。
と、ずっとずっとその地域のレストランのオープンを切望していたら、ついに最近、その地域のレストランができたという(実は今まで2軒あったのだが、残念ながら閉店してしまった)。この吉報を聞いた途端、わたしのボルテージは一気に最高潮。もうこれは早く行くしかない!行かねば!と、鼻息が荒くなるのをなんとか抑えながら、友人を誘って行ってみることにした。
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ウイグルで大人気の「ラグメン」。麺はまるで日本のうどんのようだが、味は何とトマトベース。日本料理とイタリア料理が融合したような、まさにシルクロードの味。あっ、つい興奮して地域名を言い忘れてしまいましたが、その地域とは、中華人民共和国の西域「新疆ウイグル自治区」。以前紹介したことがある、「ラグメン」が食されている地域です。
誘った友人は、日本に来て2年、日本語が堪能な東京の大学院に通うかわいらしいウイグル人女性グルミレさんと、以前新宿にあったウイグル料理店でラグメンを食べて以来、ウイグル料理に魅せられた男性のひとり。
グルミレさんは、ウイグルの料理店がオープンしたことを風の噂で聞いてはいたものの、まだ訪れたことがなく、誰が料理を作っているのかも知らないのだという。
ちょっぴり遠いが行く価値は十分
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「ラグメン」は具を麺にかけ、かき混ぜながらいただく。そんな3人が向かったのは、埼玉県さいたま市。降りた駅は、JR埼京線の南与野駅である。正直、都心部からは少し遠く、ちょっくらウイグル料理でも食べに行こうか、と気軽に立ち寄れる店ではない。現にわたしも行きは2時間弱かけて足を運び、店へ向かう途中は、「いやはや、これはもう旅だね・・・」なんて思ったほど。まぁ、得意のサザエさんぶりを発揮して?、うっかりひと駅乗り過ごしてしまい、乗り換えに時間がかかってしまった、ということもあるのだが・・・。
店は少し都心部からは離れているが、結果的にはわざわざ訪れた価値は十二分にあり、帰りは足どり軽く家路に着いた楽しい夜となったので、ここでその店を紹介したいと思う。