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幡ヶ谷のインドネシア料理店「GAJAH ガジャ」は閉店いたしました。樹脂、果物、花、種子など数種類もの植物を体調にあわせて調合した
「ジャムゥ」と呼ばれる治療薬を古くからとり入れてきたインドネシア。
現在でもこの伝統的な治療薬は、インドネシアの人たちの生活に脈々と息づいている。
そんな天然の材料から作られる薬を大切にする国なら、きっと料理にも元気になるヒントがたくさん隠されているはず!そこで、今回はインドネシアのバリ島から、元気ハツラツ!になる料理をご紹介。
疲れた体にガツン!ときく、バリのヤギ料理
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厳しい自然環境で育った山羊は体がじょうぶ。お肉はもちろんミルクも栄養満点。ヤギ肉といえば、日本では沖縄の島々や九州で刺身や汁物にして食べることで知られているが、実は牧畜を行うアフリカ、中央アジア、東南アジア、インドなどの地域でもヤギ肉は食べられている。
ヤギ肉の生息が見つかったのは、今からなんと9000年以上前。初めて家畜として利用した地域は、西アジアの山岳地帯だ。ヤギはやせた土地でもよく育ち、平地で飼われる羊と比べて山地でもピョンピョン飛び越えて移動することができることもあり、西はヨーロッパ、アフリカへ、東は中国、東南アジアへと広がり、日本へは約400年前に中国や朝鮮から渡ってきた。
ヤギ肉は精のつく食肉。
これは沖縄をはじめ、世界各国でいわれていること。ヤギ肉はいったいなぜこのようにいわれているのだろか?
それはズバリ、ヤギ肉には体を温め、血液の流れをよくする効果が高く、さらには牛や豚に比べてたんぱく質、亜鉛、鉄分、ビタミンB2が多く含まれているから。だから、昔から疲労回復には欠かせない食肉として愛され続けてきたのだ。
その効果は何でもかなりのものだそうで、血圧の高いひとはあまり食べてはいけないといわれている地域もあるほど。う~ん、確かにそんなふうにいわれているのもなんだかわかる気がするなぁ。だって、ヤギ肉を食べると体がだんだんポカポカしてくるもの。とくに沖縄のヤギ汁のような汁物を食べたときは、その効果が実感できる。ヤギ汁の場合は味も香りもかなりのものだから特にそう感じるのかもしれないけれど。
そうそう、それからヤギ肉を食べた後は色情的な夢を見ることができる、といわれている地域もあるのですって。わたしがヤギ肉を食べたときは、一度もそんな夢は見たことがないから、これは半信半疑ですけれどね(笑)。もし見たかたがいらっしゃったらこちら(ethnicfood@im.allabout.co.jp)までご連絡をください。お待ちしています!
さて、こんなパワーをもつヤギ肉。自然の食材をうまく食事にとりいれてきたバリでは、どのように食べられているのだろうか。次のページでレストランとともにご紹介!