世界のおうちご飯/タイのレシピ

【レシピ】 タイ料理:鶏ひき肉のハーブ和え

「千夜一夜物語」では妙薬、媚薬として、インドでは消化を助け精力増強剤とみなされていた「香菜(パクチー)」をたっぷりつかった料理をご紹介。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

For F連動記事:夫と妻の艶やかディナー
慌しく過ぎる毎日の中では、やっぱり安らぎと刺激は必要。今回は、リラックス効果のあるミントとスパイシーな唐辛子、「千夜一夜物語」では妙薬、媚薬として用いられ、インドでは消化を助けるばかりでなく、精力増強剤ともみなされている「香菜(パクチー)」を使った料理をご紹介します。
フレッシュハーブとスパイスの両方を上手に取り入れたタイからのレシピです。(タイ東北地方の味をベースにしています。)


ラープ・ガイ(鶏ひき肉のハーブ和え)


◆ 材 料(2人分) ◆
 
鶏肉(粗くたたく:鶏ひき肉でも)…… 200g
紹興酒(または日本酒) …… 大さじ2
水 …… 大さじ2
緑豆春雨(水戻し後5cm長さにカット) …… 50g
*カオ・クワ・ポン …… 大さじ2
**タイ産粉唐辛子(韓国産でも) …… 小さじ1~2
(韓国産の場合は大さじ1~1・1/2)
紫玉ねぎ(スライス) …… 1/4個
***セロリの茎・葉(せん切り) …… 1/3本
しょうが(みじん切り) …… 大さじ2
****香菜(粗みじん切り) …… ひとつまみ
*****バイマックルー(1mmくらいのせん切り) …… 5枚
ミント(葉のみ) …… 5g
【調味料】
 ナンプラー …… 大さじ4
 レモン汁 …… 大さじ4
 パームシュガー(はちみつでも) …… 小さじ1/2
キャベツ(サニーレタス、レタスでも)、きゅうり、レモン、みょうが…… 各適宜

◆ 作り方 ◆

〔1〕*カオ・クワ・ポンを作る。もち米をフライパンできつね色になるまでから炒りし、ミキサーまたはフードプロセッサーで細かく砕く。粉唐辛子を混ぜ合わせておく。
■多めに作っておき、密封容器に保存しておくと便利。
みじん切りのレモングラス、カー(タイのしょうが)をから炒りし、もち米といっしょにミキサーにかけたものを使うと、さらに香りがアップします。


〔2〕調味料は混ぜ合わせておく。 
鶏肉、春雨、紹興酒、水を鍋に入れ、粘りが出るまでよく手で揉む。そのまま弱火にかけ、混ぜながら肉に火をとおす。火を消し、粗熱がとれるまでしばらくおく。
■鶏ひき肉を使う場合は、ポロポロになるまで炒めず、ある程度塊を残すように炒めると肉の食感が楽しめます。

〔3〕
ボールに残りの材料、〔1〕、を入れて混ぜ合わせ、調味料を加えて軽く混ぜ合わせる。器に盛り、キャベツなどの葉野菜、香菜、レモン、きゅうりなどを添える。あれば、みょうがやみつばなどの香味野菜、丸ごと揚げた唐辛子を添え、かじりながらいただく。


◆ 食べ方 ◆

キャベツなどの葉野菜に包んでいただきます。
また、蒸したもち米をひとつかみ取り、指で団子状に練って中央にくぼみを作り、親指ともち米の間に料理を挟んでいただきます。




**タイ産粉唐辛子(プリックポン)
タイ産の唐辛子をから炒りして種ごと砕いたもの。
他の唐辛子に比べると辛みは強めですが、火を通しているのでほのかな甘みがあります。

***セロリの葉
セロリの葉はハーブとしてたくさんの料理に使います。刻んでサラダに混ぜたりスープのトッピングに、また刻まずスープの香りづけとして煮込んだりもします。
捨てずに、ぜひお試しください。


****パクチー(香菜)
スープ、サラダ、肉料理など様々な料理に使われる、毎日の食事に欠かせないハーブのひとつ。香菜(シャンツァイ)、チャイニーズパセリ、コリアンダー、コエンドロなどと呼ばれ、中国、ポルトガル、インド、メキシコなど世界中で親しまれています。日本でも、江戸初期に寿司の薬味として使われていました。プランターでも簡単に育てられます。

*****バイマックルー
英名でカフィアライムリーフと呼ばれる、こぶみかん(柑橘類)の葉。
爽やかな香りで、カレーやトムヤムクンなどに使われます。
手前の丸いのはこぶみかんの果実。果汁をスープなどに使います。


■ バイマックルーの使い方 ■
中央の葉脈は手で引っ張って取ります。
細かく刻んで使う場合は、数枚を重ねてクルクルと巻き、糸のように細く刻みます。

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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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