慌しく過ぎる毎日の中では、やっぱり安らぎと刺激は必要。今回は、リラックス効果のあるミントとスパイシーな唐辛子、「千夜一夜物語」では妙薬、媚薬として用いられ、インドでは消化を助けるばかりでなく、精力増強剤ともみなされている「香菜(パクチー)」を使った料理をご紹介します。
フレッシュハーブとスパイスの両方を上手に取り入れたタイからのレシピです。(タイ東北地方の味をベースにしています。)
鶏肉(粗くたたく:鶏ひき肉でも)…… 200g |
紹興酒(または日本酒) …… 大さじ2 |
水 …… 大さじ2 |
緑豆春雨(水戻し後5cm長さにカット) …… 50g |
*カオ・クワ・ポン …… 大さじ2 |
**タイ産粉唐辛子(韓国産でも) …… 小さじ1~2 (韓国産の場合は大さじ1~1・1/2) |
紫玉ねぎ(スライス) …… 1/4個 |
***セロリの茎・葉(せん切り) …… 1/3本 |
しょうが(みじん切り) …… 大さじ2 |
****香菜(粗みじん切り) …… ひとつまみ |
*****バイマックルー(1mmくらいのせん切り) …… 5枚 |
ミント(葉のみ) …… 5g |
【調味料】 |
ナンプラー …… 大さじ4 |
レモン汁 …… 大さじ4 |
パームシュガー(はちみつでも) …… 小さじ1/2 |
キャベツ(サニーレタス、レタスでも)、きゅうり、レモン、みょうが…… 各適宜 |
〔1〕*カオ・クワ・ポンを作る。もち米をフライパンできつね色になるまでから炒りし、ミキサーまたはフードプロセッサーで細かく砕く。粉唐辛子を混ぜ合わせておく。
■多めに作っておき、密封容器に保存しておくと便利。
みじん切りのレモングラス、カー(タイのしょうが)をから炒りし、もち米といっしょにミキサーにかけたものを使うと、さらに香りがアップします。
〔2〕調味料は混ぜ合わせておく。
鶏肉、春雨、紹興酒、水を鍋に入れ、粘りが出るまでよく手で揉む。そのまま弱火にかけ、混ぜながら肉に火をとおす。火を消し、粗熱がとれるまでしばらくおく。
■鶏ひき肉を使う場合は、ポロポロになるまで炒めず、ある程度塊を残すように炒めると肉の食感が楽しめます。
〔3〕ボールに残りの材料、〔1〕、を入れて混ぜ合わせ、調味料を加えて軽く混ぜ合わせる。器に盛り、キャベツなどの葉野菜、香菜、レモン、きゅうりなどを添える。あれば、みょうがやみつばなどの香味野菜、丸ごと揚げた唐辛子を添え、かじりながらいただく。
◆ 食べ方 ◆
キャベツなどの葉野菜に包んでいただきます。
また、蒸したもち米をひとつかみ取り、指で団子状に練って中央にくぼみを作り、親指ともち米の間に料理を挟んでいただきます。
**タイ産粉唐辛子(プリックポン)
タイ産の唐辛子をから炒りして種ごと砕いたもの。
他の唐辛子に比べると辛みは強めですが、火を通しているのでほのかな甘みがあります。
***セロリの葉
セロリの葉はハーブとしてたくさんの料理に使います。刻んでサラダに混ぜたりスープのトッピングに、また刻まずスープの香りづけとして煮込んだりもします。
捨てずに、ぜひお試しください。
****パクチー(香菜)
スープ、サラダ、肉料理など様々な料理に使われる、毎日の食事に欠かせないハーブのひとつ。香菜(シャンツァイ)、チャイニーズパセリ、コリアンダー、コエンドロなどと呼ばれ、中国、ポルトガル、インド、メキシコなど世界中で親しまれています。日本でも、江戸初期に寿司の薬味として使われていました。プランターでも簡単に育てられます。
*****バイマックルー
英名でカフィアライムリーフと呼ばれる、こぶみかん(柑橘類)の葉。
爽やかな香りで、カレーやトムヤムクンなどに使われます。
手前の丸いのはこぶみかんの果実。果汁をスープなどに使います。
■ バイマックルーの使い方 ■
中央の葉脈は手で引っ張って取ります。
細かく刻んで使う場合は、数枚を重ねてクルクルと巻き、糸のように細く刻みます。
◆関連記事◆
■おすすめのタイ料理レシピはこちらを!
ガイドのタイ料理レシピ集
■タイの「椰子の花蜜糖」
■タイカレーの種類
■タイ麺の頼み方
■タイフードフェスティバル第3回
■タイフードフェスティバル第4回
■タイ料理での頼み方
■都内の有名タイ料理店