「温かいパイの前菜(チーズ、ビーフ、トマト風味)」は、香り良くてマイルドなチーズ風味(エダムチーズ&ゴーダチーズ)のパイ、酸味と香りが印象的なトマト、マッシュルーム、バジルのパイ、適度な酸味が決め手のビーフパイの3種盛りです。パイの温度も絶妙で、とにかく素晴らしく美味! これほどのパイにはそうそう出逢えないですね。
「ブルターニュ産 オマール海老(冷製) バニラ風味 白バルサミコジュレのドレッシング 焙りパプリカのマリネ・アボカドのムース添え」は、力強い旨みのオマール海老を盛り立てる、バルサミコとバニラが決め手です。対極ともいえるこの両者のテイストが◎。アボカドのムースが、全体の味わいにまるみを与えてくれている感じです。
「鱧のムニエル 色どり野菜のシャルトリューズ風味 ヴェルジュソース・ブールブランソース」は、酸味の効いたヴェルジュのソースと、コクのあるブールブランソースによって、鱧の旨み、深みが倍増されています。フレンチだからこそのおいしさですね。
「コンソメ」は、しっかりボディでありながら、後口はとてもキレイ。じんわりと心が熱くなる、正統派の一品だと言えるでしょう。
「季節のスープ」、今回は「とうもろこしの冷製スープ カカオマスのムース添え」でした。スープとムースを一緒に口へ運ぶと、甘み、酸味、ほろ苦さの魅惑的な重なり合いを実感できます。