大阪グルメ/大阪のフレンチ

ザ・ダイニングルーム(5ページ目)

「ANAクラウンプラザホテル大阪」にあるレストラン「ザ・ダイニングルーム(THE DINING ROOM french fusion cuisine)」。今回は、日本でも珍しい「なにわ伝統野菜」を使ったコース料理からご紹介します。

執筆者:麻生 玲央

伝統野菜を使った、魚と肉料理


・鱧のクリスピーなムニエル 柏原デラウェアのソース
鱧のクリスピーなムニエル 柏原デラウェアのソース。
鱧のクリスピーなムニエル 柏原デラウェアのソース
魚料理は、「鱧」。500グラムを超える大ぶり鱧を、高温の油で揚げるように焼くことで、骨までサクサクに仕上げられています。そして、これに合わせるソースは、なんと大阪産のデラウェア! これにはかなり驚かされましたが、実際に食べてみると、これが予想外に抜群の相性! 甘味はシッカリとしているのに、鱧の香ばしさを邪魔することなく、引き立てているんですよね。

また、今回、この一皿だけはワインではなく、同じ大阪産のデラウェアを使った葡萄ジュースでいただいたのですが、さすがに大阪テロワール繋がりということもあり、これまた予想外のマリアージュとなりました。

☆野菜解説その四
柏原デラウェアは、名前の通り大阪の柏原で作られているデラウェアのことで、柏原は大阪葡萄の発祥の地と言われています。


・牛ロースのグリル 勝間南瓜セージ風味の掻き揚げとピュレ
牛ロースのグリル 勝間南瓜セージ風味の掻き揚げとピュレ。
牛ロースのグリル 勝間南瓜セージ風味の掻き揚げとピュレ
肉メインは牛ロース。網目の付いた薫り高い肉質は、オーストラリア・ビーフとは思えないほど甘味のある「サシ」が入っていて、柔らかくジューシー! フォアグラと南瓜のピュレを合わせていただくと、贅沢で豊潤な旨味エキスが口の中いっぱいに迸り、至福の時間が到来するのです。

掻き揚げ。ピュレ。
勝間南瓜の掻き揚げこちらは勝間南瓜のピュレ
もちろん、この皿にも主役級の存在感で、伝統野菜が使われています。勝間南瓜を、掻き揚げとピュレの2種類の調理法で仕上げてあり、掻き揚げは香ばしさの中にも、ほのかな甘味が潜んでおり、サックリとした軽やかな食感と共に、南瓜の風味が拡がっていきます。

ピュレのほうは、掻き揚げよりもより甘味が増した感じになっており、とても滑らかな口当たりで、一口デセールのよう。

☆野菜解説その五
勝間南瓜は、昭和10年代に途絶えたと言われていますが、昨今に復活し、現在では「勝間南瓜祭」でも使われています。

次ページでは、野菜を使ったデザート等を御紹介します
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