ザ・ダイニングルーム(6ページ目)

野菜のデザート

・グレープフルーツのムースと、3色ピーマンのジュレ

グレープフルーツのムースと、3色ピーマンのジュレ

デザートは、グレープフルーツと、ピーマンを使った一品。これまた観ているだけでも愉しくなる美麗なルックスです。グレープフルーツはとろんとろんのムース仕上げで、ピーマンのほうは千切りにカットされた身質を使ったジュレ仕立てとなっており、宝石のような色鮮やかさを放っています。

3色のピーマンが目を惹きます。

尚、ピーマンのほうは季節というか、時間とともに色合いが異なるものが登場するとのこと。というのも、3色ピーマンは今の季節だとちゃんと赤・黄・緑と3色となっていますが、7月上旬の時期ではまだ色付いておらず、全てが緑色だったとか。こういった季節とも共に（味・色などが）変化していくのも、野菜ならではの面白さですね。

・コーヒーと茶菓子

コーヒーと茶菓子

〆は、コーヒーと茶菓子。

これぞ、大阪テロワール

肉料理には、大阪産の赤ワインを合わせて。	魚料理には、この大阪産デラウェアのスパークリング。

今回、浪速野菜尽くしのメニューを食べてみて感じたのは、やはり地方ならではのテロワールを活かした伝統野菜は、美味しいのはもちろん、生産者の野菜にかける愛情や情熱が強く伝わってくるということです。

フランスにもワインの産地が地域ごとにあり、それら気候や土壌に地域差があるからこそ、フランスのワインは個性的なワインを生み出すことが出来ているのです。どの地域が優れているというのではなく、ボルドー、ブロゴーニュ、アルザス等、各地域ごとの個性が、フランスワインの魅力の一つですからね。

そして、これは野菜にとっても同じこと。京都のテロワールと大阪のテロワールが違うからこそ、それぞれ違う味わいの野菜を作り出せるわけで、だからこそ、その気候をDNAレベルで色濃く残す伝統野菜は価値があるのです。一言で言えば、「伝統野菜＝地方の味」。伝統野菜は、これからも広めて伝えていかねばならない日本の食文化、まさに「地方の宝」といえるでしょう。

浪速の伝統野菜をフレンチで。

大阪産の葡萄ジュースまで揃っています。特に赤は澱まで出来るほどの濃厚度。	これは勝間南瓜。時間と共に味わいが変化するそうです。

大阪でも珍しい（唯一?）、浪速の伝統野菜に特化したフレンチ・コースが愉しめる一軒。浪速野菜を食べてみたい！と思われた方や、浪速野菜を勉強したい料理人さんやシェフ、まだ食べたことのない方々は、「ザ・ダイニングルーム」に来れば、ランチ3,000円、ディナー7,000円というお値打ち価格で、浪速の伝統野菜を使ったフレンチ料理を堪能できますので、是非とも実際に食べて、その素晴らしさを実感していただきたいですね。

それが、大阪の農業活性化にも繋がりますし、しいては国内自給率の高まりにも繋がるはずですから、皆さんも、伝統野菜を盛り上げていきましょう！　そして桜井シェフ率いる「ザ・ダイニングルーム」には、今後も浪速の伝統野菜を発信するフレンチレストランとして、また、浪速野菜のコースだけではなく、他にも斬新なアイデアで新しいテーマに取り組みながら、大阪を代表するホテルフレンチとして新たな歴史を築いていってもらいたいですね。

◇メニュー一覧

☆浪速の伝統野菜コース　
　ランチ3,000円・ディナー7,000円　

☆アイリス
　平日限定ランチ　1,800円

☆オーストラリア　キャンペーンコース（6月1日～9月30日）
　ランチ5,000円・ディナー3,500円

＜DATA＞
・店名： ザ・ダイニングルーム（THE DINING ROOM french fusion cuisine）
・所在地：大阪市北区堂島浜1丁目3番1号 ANAクラウンプラザホテル大阪
・アクセス：JR西日本「北新地駅」徒歩約7分
・地図：Yahoo!地図
・TEL：06-6347-1112
・営業時間：11:30～14:30(LO)、17：30～21：30(LO)（土日祝は17時から）
・定休日：日曜・祝日のディナータイム（休前日は営業）。