大阪グルメ/大阪のフレンチ

ザ・ダイニングルーム(3ページ目)

「ANAクラウンプラザホテル大阪」にあるレストラン「ザ・ダイニングルーム(THE DINING ROOM french fusion cuisine)」。今回は、日本でも珍しい「なにわ伝統野菜」を使ったコース料理からご紹介します。

執筆者:麻生 玲央

伝統野菜のポテンシャル


・浪速の伝統野菜のカルパッチョ サザエのバジル風味
サザエ。カルパッチョ
このサザエが大ぶり! バジルともよく合います。純度100%の大阪テロワール料理。
そして、やはり野菜を使った料理で欠かせないのは、野菜を使った盛り合わせ料理! 野菜の味わい(テロワール)を一番分かりやすく味わうには、やはりこれしかないでしょう。今回は大地の幸と海の幸(サザエ)を合わせる趣向で登場しました。

使われている伝統野菜は、「毛馬胡瓜」「水茄子」「黒門胡瓜」「プチトマト」「鳥飼茄子」の合計5種類で、味付けは、塩とバジルソースのみという潔さ。しかし、それでもちゃんとフレンチ料理になっているのが、プロの技といったところです。

どの野菜も独特の味わいでしたが、例えば「毛馬胡瓜」は奈良漬けで重宝されたというだけあり、そのシャキシャキ食感は歯応え抜群! 他にも、この野菜達の中で唯一、火入れしてあったのが鳥飼茄子で、これがとにかく柔らかくジューシー、甘味もあり、とろけるような舌触りは記憶に残る味わいでした。

これだけ一堂に、浪速の伝統野菜を食べる機会はありませんし、これを食べにくるだけでも、このレストランに訪問する価値はあるでしょう。伝統的な浪速野菜を食べた事のない方には、伝統野菜のポテンシャル(美味しさ)を知っていただくためにも、是非とも食べていただきたいですね。

☆野菜解説その二
毛馬胡瓜は、昔から漬物用として重宝されてきた歴史を持ち、その巨大さと、歯応えのある食感が特徴。

次ページでは、見た目も美麗な枝豆と紅ズイキを使った料理を御紹介します
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